■お金のトリビア〜日本の札なのにアメリカ製!?

みなさんが使っているお札はどこでつくられているでしょうか?

「国立印刷局!」・・・ピンポ〜ン! トリビアでもよく出てきた名前です。

ところが、お札がアメリカ製だった時代があるってご存知でしょうか?

明治5年、アメリカのナショナルバンク制度にならって国立銀行条例が制定。

第一から第百五十三まで、全国各地に「国立銀行」が設立されました。

国立銀行といっても、“国の設立した銀行”ではなく、ナショナルバンクを和訳して名前をつけた民間の銀行です。

国立銀行には、「国立銀行紙幣」の発行権が与えられ、各銀行がそれぞれに

お札を発行できるようになりました。

ところが、肝心の西洋式紙幣の印刷技術をもっていなかったため、

製造をアメリカの印刷会社に依頼したのです。

だから色目やデザインが当時のナショナルバンク紙幣にそっくり!

並べてみると本当によく似ているので、見間違えてしまいそうです

この紙幣に発行元の銀行名や印鑑を追加印刷したものが、「お札」として

使われたのです。

しかし、明治15年、日本銀行の創立と同時に、銀行券の発行権限が

集中されることになったため、アメリカ製紙幣は回収されることとなり、

明治32年には使えなくなりました。

これ以後、「日本銀行券」が「お札」として使われるようになりました。

日本のお札の印刷技術のルーツがアメリカにあったとは・・

明治時代は日本がいろんな国をお手本にしながら大きく変わった時代。

お札も例外ではなかったんですね。

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