すとろべりぃパフェ
□成敗
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痴漢に、あった…?
あいの口から発せられたのは今まさに話していた内容だった。
リノ「い、つ…?」
あい「…きのう」
藤代「昨日って、もしかしてニュースの!?」
あい「それは違うと思う。私は被害届とか出してないから」
笠井「一人で電車に?」
あい「うん…少し離れた駅近くの手芸屋さんに用があって、そのときに…」
はっきりと話してくれるあいだけど、膝の上に置かれた手は震えていた。
あい「怖くて…声も出なくて…近くにいる人が私の顔色が良くないことに気付いてくれて、そしたら手は離れていったんだけど…」
渋沢「もう、いいよ遠藤さん。無理に話さなくていいんだ」
渋沢先輩の言葉にあいの震えている手がぐっと強く握りしめられたのがわかる。
そんなあいを見てあたしは下唇を噛み締める。
リノ「……せない」
竜也「リノ?」
リノ「許せないわ、痴漢のやつ!!」
あたしは拳を握りしめ声をあげる。
リノ「あいに猥褻行為を働くなんて、ふざけてる!」
あたしはあいの手をそっと包むように握り、正面へ座る。
リノ「辛いことなのに勇気を出して話してくれてありがとう、あい」
あい「リノ…」
緊張が解れたのかあいの頬に涙が流れ落ちる。
その涙を拭いながらあたしは言った。
リノ「その痴漢野郎はあたしが必ず捕まえるから」
あい「え…?」
その言葉にあいだけじゃなくその場にいた全員が驚いているようだ。
三上「お前、捕まえるってどうするつもりだよ?」
リノ「考えはあります」
竜也「本気で言ってるのか、リノ」
リノ「もちろんよ。あいを辱めた罰はしっかり償ってもらわないとね」
ふふふっと笑って言うあたしに男子軍は一瞬寒気を憶えたとかなんとか。
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