すとろべりぃパフェ

□訪問
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藤代「お!黒川じゃん!」

黒川「誰かいると思ったらお前らか」




インターホンが鳴って、リノに連れて来られたのは黒川くんという人。


みんな知ってるみたいだし、きっとサッカー繋がりの人だよね。




渋沢「また、いきなりどうしたんだ?」

黒川「工藤に借りてたもん返しにな」




そう言って、黒川くんは一冊の本をリノに手渡している。




リノ「続きあるけど持ってく?」

黒川「あー、これからあいつらと会うし、また今度にするわ」

シゲ「姫さんらか?ほんなら連れてきたらええやん」

黒川「…いや、でも…」




シゲちゃんに誘われたけど、ちらりと私を見る黒川くん。


あっ




あい「わ、私のことならお構い無く!たくさんいた方が賑やかですし」




黒川くんは初対面の私に気遣ってくれたみたい。


知らない人が来ることに抵抗はあるけど、リノの友達なら会ってみたい気もするし。




藤代「遠藤もそう言ってるし、いいじゃん」

リノ「まぁ、あいがいいなら…」




私を見ながら黒川くんに伝えるリノは、やっぱりどこか私を気にしてくれているように見える。




黒川「…とりあえず、あいつらにも聞いてみるわ」




そう言って黒川くんは行ってしまった。



ドアの閉まる音が聞こえると、リノが私のもとまで来る。




リノ「あいごめんね…なんか人数増えそうで」

あい「リノのお友達でしょ?大丈夫だよ」




笑って返せば、リノが抱きついてきた。


ど、どうしたんだろ???




渋沢「工藤。遠藤さんが驚いてるぞ」

リノ「おおっ!ごめんごめん、つい可愛くて。…ところで何の話してたっけ?」




私から離れて、さっきまでの話を思い出そうと顎に人差し指をおいて考えていた。




あい「えっと、風祭くんの話…」

リノ「そうだ!あたしったら何忘れてるんだろ!」




あ…しまった?



周りのみんなを見てみれば、話を戻してしまったことに苦笑いを浮かべたり、呆れてしまっている。




リノ「風祭将っていってね、5月10日生まれ、身長146センチ、体重40キロ、A型。性格いたって温厚、友達想いでも負けず嫌い。好きな食べ物はカレーライス、鳥の唐揚げ、キットカット。嫌いなものはなまこ。(コミック一巻参照)日課は毎朝牛乳を飲んだあと身長を測ること」




あぁ…でもリノの話は始まっちゃった。

でも…どうして日課まで知ってるんだろう?




そんな疑問を抱いたけど、リノは楽しそうに話をどんどん進めていった…





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