すとろべりぃパフェ

□友達
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あい「っていうことなの」

「「「「「……………」」」」」



あい「え?あの…」

藤・笠・竜「サイテー」

渋沢「三上…お前ってやつは…」




沈黙のあと口々にみんな三上先輩に言葉をかけている。


どうして三上先輩が責められてるのかわからないで、おろおろしているとリノが私に言う。




リノ「あい…三上先輩が言ったのは嘘だから」

あい「え…?う、そ?」

リノ「そう。あたし誰とも喧嘩なんかしてないし、三上先輩が仲直りさせるなんてあり得ない」




私の肩を掴んで説明するリノ。

え?じゃあ、どうしてそんな嘘を??



嘘をつく理由がまったくわからなかった。
同じくリノもわからないみたいで理由を尋ねていた。




藤代「いや…昨日さ、工藤は誰と飯食ってんのかって話になってさー」

笠井「そしたら三上先輩が連れて来てやるって…」




みんながリノから三上先輩に視線を戻すと、三上先輩は満足そうな笑顔だった。




三上「まさかこんな早く来るなんて思ってなかったけどな」

リノ「信じられない!全員であいを騙すなんて…竜也まで!」

竜也「なっ!?俺は…」

リノ「あたし、気が向いたら行くってメールしたよね」




その言葉に水野くんは固まってしまった…



気まずい空気になりかけたところで、渋沢先輩が私に話しかける。




渋沢「…遠藤さん、せっかくだしここでお昼食べないか?」

あい「え…」

リノ「ちょっと渋沢先輩、そんな爽やかな誘い方断りにくいんでやめて下さい」




「あい行こう」と、リノに腕を捕まれ校舎に戻ろうとした。


でも、私は二、三歩進んだところで足を止めた。
それに対し不思議そうに名前を呼ばれる。




あい「…あの、みなさんがご迷惑じゃなければお昼、ご一緒したい、です」

リノ「あい!」



サッカー部の人たちに振り返り言った。

それには、リノだけじゃなくみんな驚いていた。




リノ「あい、無理しなくていいんだよ?」

あい「無理、じゃ…ないよ?ストロベリーパフェだよ、リノ」




前にリノが話してくれた。


関わってみないとわからない…これはいい機会だよね。

ずっと何もしなかったら話してくれたリノに申し訳ない。



そんな私の思いが伝わったのか、リノは眉を下げつつも笑ってくれた。




リノ「しょうがない。あいがこう言ってるし一緒に食べてあげるよ」




リノが一息ついたあとみんなの近くへ座った。





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