すとろべりぃパフェ
□友達
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From 工藤リノ
Sub 今日
お昼は友達と食べるんでみんなによろしく!!
リノからメールが来て三日…この三日間昼食を共にしてない。
武蔵森は男女で棟が別れているため、ほとんど一緒にいられない。
部活時間以外で唯一、昼休みに顔を見ることができるのに、三日会っていないとリノの身に何かあったんじゃないかと心配になる。
「……の…」
だいたい友達ってどんなやつなんだ?
「…ずの…」
一緒にどうだと言っても「気が向いたら行く」としか言わないしうし…
まさか一切来ないつもりじゃ!?
藤代「水野っ!!」
竜也「っ!?藤代?」
藤代「ったく、ずっと呼んでたんだぜ」
竜也「悪い…」
三上「どうせ最近来ないイトコのこと考えてたんだろ?」
竜也「!?」
昼休み、中庭で渋沢、藤代、笠井、あと三上と昼食をとっていた。
藤代の呼び声に気が付かなかったことに謝っていると、三上に考えを言い当てられた。悔しいが当たってる分何も言い返せない。
笠井「工藤さん結局誰と食べてるんだろ?」
三上「案外、男だったりしてな」
竜也「なっ!!そんなことある訳ないだろ!」
三上「わっかんねぇだろ?」
竜也「そんなどこの馬の骨かもわかんないやつ、許す訳ない!」
「「「「(どこの親父だよ!!!)」」」」
竜也の言葉に内心突っ込む武蔵森メンバー。
そんなことは知らずぶつぶつ言い続ける竜也。
渋沢「もしかしてあの子じゃないか?」
不平を言う竜也を放って昼食を食べ始めたところで渋沢が思い出したように話し出す。
藤代「あの子?」
渋沢「ああ。ちょうど三日前かな、工藤と一緒に廊下で会ったんだ。確か遠藤さんとか…」
三上「ああ…いたな。なんかちっこくて可愛いのが」
笠井「へぇ…」
竜也「女の子か…」
藤代「可愛い子なら会ってみたいっすね!」
な!水野。と藤代に言われる。確かにリノと親しくなった子なら会ってみたい。
ただどうやって会おうか…名前だけわかっても顔がわからないんじゃ探すのはなかなか困難だ。
顎に手を置き考えていると
三上「会わせてやろうか?」
いきなりの三上の発言に全員が驚いた。
藤代「え?三上先輩知り合いなんすか??」
三上「いや、全く」
笠井「じゃあ、会わせるってどうやって?」
三上「連れてくるくらいどうにでもなるだろ」
竜也「そんな簡単にいくのかよ」
三上「ま、首を長くして待ってな。近いうちに会わしてやるよ」
そう自信満々に言って再度昼食を食べ始めた。
こいつの言うことに頼るわけじゃないが、どうやるのか見せてもらうことにした。
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