すとろべりぃパフェ
□入学
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桜が満開に咲く。
新しいスタートを祝うかのように。
今日は高校の入学式。
あたしはシゲと共に朝食を摂っていた。
シゲ「まさかそこに通うとわなー」
リノ「ふふ〜」
あたしの格好を見てシゲが少し驚いたように言う。
その反応に微笑むと、シゲもおもしろそうに笑った。
シゲ「反応教えろや」
リノ「もちろん」
お互い楽しそうに笑い朝食を進めた。
***
藤代「水野ー!!」
今日は武蔵森高等部の入学式。
中等部から上がってくる見知ったやつらもいれば、初めて見る編入組もいる。
その中に編入組だが顔見知りの水野を見つけ声をかけた。
水野は振り向き「藤代、笠井」と俺たちの名前を呼ぶ。
藤代「いやー、まさか武蔵森に水野が入ってくるとわ!」
竜也「サッカーのレベルなんかを考えると、な」
びっくりしたけど、水野が入ればサッカー部はさらに楽しくなりそうだし、俺としては嬉しい。
笠井「でも、水野が来てポジション争いも激しくなりそうだね」
藤代「そだなー。でもおもしろそうじゃん」
笠井「うん。特に三上先輩の焦りようとか今から想像しただけでおもしろそうだよね」
にこっと笑うタクだけど、それって三上先輩限定なんだ…
あー…今日のタク黒いなぁ…
タクのセリフに俺も水野も冷や汗が出たけどタクがすぐ話を切り替えた。
笠井「そういえば工藤さんはどこの高校に行ったの?」
竜也「それが…知らないんだ…」
藤代「は?」
知らないって?なんで?
そう尋ねると水野は「はぐらかして教えない」と。
あと藤村と生活始めてからは藤村に邪魔されるらしい。
笠井「そっか、もうルームシェアしてるんだね。どう?」
竜也「どうもこうも俺はまだ反対してるからな。毎日様子見に行ってる」
藤代「毎日!?」
リノ「そうそう、ほんと毎日来てるよね〜」
竜也「当たり前だろ。何かあってからじゃ遅いんだ」
リノ「何かって?」
藤代「そりゃ、男と女だからさー」
リノ「何があるの?」
藤代「だから………?」
あれ?今話してるのってタクと水野だけだよな?でも途中から女の子の声。
声の主がわからず聞こえた方を見てみると
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