すとろべりぃパフェ

□ボーリング
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高井「ボーリングで負けた方が勝った方の要求を呑むんだよ。工藤が勝てば最新型のパソコンの購入券。シゲが勝てば工藤が一人暮らし始めるからそこへのルームシェア券ってわけ」


飛葉's「「「「「………………」」」」」




高井が腕を組み、でか鼻を高くして言うと、飛葉'sは黙った。


どうしたんだろう?と思ったのも束の間、椎名くんが一人呆れた目をしてあたしに見た。




翼「バカ?」

リノ「おいおいおい。椎名くんまでもか!」




みかみんと同じことを言うなんて…なんかイラっとくる。




翼「どう考えてもその賭けはおかしいだろ。自分が何してんのかわかってんの?これならまだ金賭ける方がよっぽどましだよ。お前は今後の人生賭けてるようなもんだろ?」

黒川「翼、落ち着けって…」




椎名くんのマシンガントークが始まろうとして黒川くんが止めてくれた。
さっきまでえらそうにしてた高井はすでに固まっている。




直樹「でも、ほんま工藤ちゃん考え直しや!シゲと暮らすんやで?男と女で何もないなんてことあり得ると思うん??」




井上くんが気になっていたのであろうことを聞いてきた。その内容に椎名くんも同感なのか黙ってあたしを見る。



飛葉'sだけじゃなくこの質問の答えが気になり、みんなの視線があたしに集まる。




リノ「はぁぁぁぁぁぁぁぁぁ。飛葉'sもあたしが負けること前提なのね。ほんっと、失礼しちゃうわ!これを見なさいよ」




あたしは全員の行動にため息をもらし、びしっとスコア表を指差した。




リノ「7投目までを見てよ。あたしの方が優位なの。つまり!このままいけばあたしは勝つ!!」




右手でこぶしをつくり自信満々に言った。




五助「いや、確かに工藤が勝ってるけど、まだ全部投げ終わったわけじゃねぇし…」

六助「こっから逆転されるってこともあんじゃね?」

リノ「ちっちっちっ。逆転なんてそんなことあたしにはあり得ませーん」




畑兄弟が言ってることはよくわかる。でもあたしはそんな考えを否定し、「まぁ、見ててよ」と8投目を投げにいく。






が、




リノ「……あれ?」



倒れたピンは3本。飛葉'sは疑いの視線を送ってくる。
「スペア狙いだから」と言って2投目を投げる。




しかし、1本しか倒れなかった。





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