すとろべりぃパフェ

□ボーリング
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有希「とりあえず、ここに来たのはあたしたちと同じ理由なのね」

藤代「そっか!桜上水も卒業式だもんな!」

渋沢「しかし、見たところ藤村と工藤しかやってないようだが…?」




自分たちと同じ理由なら全員でボーリングをしていると思ったが、スコア表を見てもシゲとあたしの名前しかなかったことに疑問を感じたらしい。




リノ「そうです!これは今後の生活がかかった勝負なの!!ほらシゲ、休憩は終わりよ。次のボール投げて、投げて!」

シゲ「ハイハイ。ほな、勝負の続き始めるとしよかー」




シゲは立ち上がりボールを持って、レーンへと移動した。

あたしの言っていることがいまいち理解できず、藤代は竜也たちに聞いた。




藤代「え?え?なんだよ、今後の生活かかった勝負ってー!?」

不破「工藤が勝てば、最新型のパソコン。藤村が勝てば工藤の新居にルームシェアだ」

藤代「なるほど!そーいうことか!」




ポンっと手をたたいて納得する藤代。しかし、他の三人は唖然としていた。




三上「……お前、バカじゃねぇの?」

リノ「いきなり失礼じゃないですか?」




みかみんのいきなりの暴言にあたしは睨んで答えた。




渋沢「いや、そうじゃなくて…大丈夫なのか?」

笠井「そうだよ。そんな勝負していいの?」




やさしく心配しながら声をかけてくれる二人。藤代はそんなやりとりを見て、???を掲げ、また首をかしげていた。




リノ「大丈夫ですよー!私は負けませんから」

渋沢「工藤…」

リノ「パソコンがかかってるんです!負けてなんかいられません!」




目が炎になるほど、やる気まんまんのあたしを見て、「結構、物欲強かったり?」という笠井くんの言葉に、「かなりだろ」と返すみかみんに、苦笑する渋沢先輩。



そんな三人の会話は耳に入ってこなかった。





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