すとろべりぃパフェ
□ボーリング![](/img/emoji/4M.gif)
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三投目が終わった地点で、
38対36
と僅差でシゲがリードしている。
シゲは鼻を高くし、リノを見下したように見ているが、これからだ。という視線を返す。
高井「……てゆーかよー…あいつら上手すぎじゃねぇ?」
しずよ「確かに…」
みゆき「私、こんなレベルの高いボーリング初めて見ます」
不破「なかなかの考察対象だ」
有希「リノってば、ボーリング上手いじゃない」
竜也「あぁ、これなら本当に心配ないかもな」
二人の勝負を見て、口々に意見を言う者たち。自分たちのゲームではなく、勝負の行く末を見るのが楽しくなっているようだ。
「あれ?水野じゃん」
観戦していると、後ろから声を掛けられ振り返ると、そこには武蔵森の渋沢、三上、藤代、笠井がいた。
竜也「藤代!なんでここに?」
藤代「オレら今日卒業式で、このあとやることないし、たまにはボーリングもいいかなってことになってさ」
リノ「…男4人で?」
藤代「え?お、おう」
リノ「…………むさい」
リノの一言で一瞬にしてその場が凍った。
武蔵森メンツは何も言えず固まっていたが、桜上水メンバーは「(確かに…)」と誰もが思った。
三上「あのな…俺らが声かけりゃ女なんて腐るほど来るんだよ」
リノ「じゃあ、連れてくればよかったじゃないですか」
三上「連れてきたらきたで、うるせぇから嫌なんだよ」
リノ「そんなこと言ってー…はっ!!やっぱりみかみん女の人より男の人が好…」
三上「適当なこと言ってんじゃねぇっ!!つかやっぱりってなんだ!?」
沈黙を破った三上だったが、リノに反論された挙げ句からかわれていた。
今にも殴りかかってきそうな態勢だが、「照れなくてもいいですよー」とからかい続けるリノだった。
笠井「…工藤さんてあんな人なんですね」
渋沢「そうだな…思ったことはズバズバ言うし、人の反応を見て楽しむやつだよ」
初めて近くで会うため、笠井はリノがどんな人物なのか知り驚いた。
視線を送っていると、リノと目が合い一瞬ドキリとした。
リノ「武蔵森DF、笠井竹巳くんだよね。話すのは初めましてだね」
笠井「あ、うん。初めまして。俺のこと知ってるの?」
リノ「もちろん!桜上水のサッカー部マネージャーですから。敵情報は調べつくしてるよ」
ブイっと笑顔でピースするリノ。
「あと、藤代がよくタクタクタクタク言うから」と楽しそうに言うリノを見て、話しやすい子だなと思った。
リノと笠井が楽しく話していて、いつの間にか自分が忘れられていることに気付いた三上はさらにイライラするのであった。
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