すとろべりぃパフェ

□ボーリング
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シゲ「……なぁ。ほな、リノは一人暮らしするってことやろ?」

リノ「そうだけど?」




シゲの質問にあたしだけじゃなく、みんなも首をかしげた。




シゲ「リノ、俺と勝負せぇへん?」

リノ「勝負?」




ニヤリと笑い、シゲは挑発的に言ってきた。いきなりの提案に疑問を覚え、先を施す。




シゲ「そっ、ボーリングでな。俺とリノが勝負してスコアのええ方が勝ち。リノが勝ったら一つ言うこと聞いたるわ。でも、俺が勝ったときは、リノの新しい家に一緒に住ましてほしいねん」















……………………………………。


















「「「「はぁぁぁぁぁ!!??」」」」






竜也「シ、シ、シ、シゲっ!お前自分が何言ってんのかわかってるのか!?」

シゲ「わかっとるよ。つまり、ルームシェアってやつや」




シゲの突拍子のない発言に驚く一同。竜也にいたっては青筋をたててシゲに問い掛けてる。


どう見ても怒ってるのに、それがおもしろいのかシゲはニコニコ笑って答えてる。


確実に遊んでるな…




シゲ「いやー、俺もな高校入ったら草晴寺出ようかと思ててん。ほんで、どうしようか考えてるときにリノの話聞いて、ちょうどええやーん!て思てな」

有希「いやいや、ちょうどいいとか言う話じゃないでしょ」




有希の言葉に誰もが頷く。

いくらお互いが同じタイミングで一人暮らしをしようとしても二人は男と女なのだ。そんな簡単なものじゃない。



きっとみんなそう思ってるんだろうな…。


言いだされたあたしも黙っていた。




シゲ「そーかぁ?ええ考えや思たんやけど」

高井「いや、よくないだろ…なぁ、工藤」

リノ「いいよ」




「は?」と聞き返す高井。周りのみんなも驚いている。


あたしはそんなこともお構い無しに、腕を組み言った。




リノ「その代わり、あたしが勝ったときは最新型のパソコンを買ってもらうけど…それでもいい?」

シゲ「上等や!最新型のパソコンでも冷蔵庫でも買うたるわ!」

リノ「今の言葉忘れないでよ」







こうして、周りなどお構い無しに、自分たちの目的のため、シゲとあたしのボーリング対決が始まった。





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