すとろべりぃパフェ
□ボーリング
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サン太「遅い!!」
あたしたちが急いでボーリング場に着くと、サン太が腕を組み仁王立ちで不機嫌そうに待っていた。
サン太「後輩に場所取りさせて、遅刻はないんじゃねぇの?」
シゲ「すまんってサン太〜!堪忍したってぇ」
サン太「いでででででででっ!!」
怒るサン太を軽く交わし、シゲは笑いながらプロレス技をかけつつ謝っている。
相変わらずの二人に周りは笑った。
リノ「でも、ほんとにごめんね。遅くなって」
みゆき「いえ、大丈夫です!えっと、有希先輩、リノ先輩!」
リノ・有希「「ん?」」
みゆき・しずよ「「ご卒業おめでとうございます!!」」
「せーの」と声を合わせて祝ってくれた。
初めは、あたしたち二人とも呆気にとられたが、嬉しさを隠すことなく笑った。
しずよ「本当はもっと早く言うべきなんですけど…」
有希「ううん、嬉しいわ。ありがとう」
みゆき「ゔぅーーっ」
リノ「みゆきちゃん!?どうしたの??」
いきなりみゆきちゃんが泣き出してしまって、慌てて訳を聞く。
みゆき「わ、私たちのこと忘れないで下さいーーーっ!」
「「「「………………」」」」
シゲ「あははははははっ!!」
有希「大丈夫よ、みゆきちゃん。忘れたりしないから」
リノ「うん!それに女子サッカー部も気になるし、上水中には顔出すよ?あとシゲは笑いすぎ!」
あたしはいつまでも大笑いをするシゲにチョップを食らわす。
「暴力反対ー」と、か弱い乙女のようなポーズで返してくるのを無視してみゆきちゃんたちに向き直す。
リノ「とりあえずさ、悲しいお別れってわけじゃないんだし、今日のボーリング楽しもうよ!」
みゆき「はいっ!」
みゆきちゃんは泣き止んで、嬉しそうに笑ってくれた。
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