すとろべりぃパフェ

□困惑
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球技大会が終わってすぐ、中間テストの発表がなされた。


武蔵森もこの時ばかりは部活動は禁止で勉強に集中するようになっている。





そんなテスト期間も終わり、今日は結果発表日。



共同棟の廊下は張り出した結果を見に来た人で溢れていた。




渋沢「工藤たちも来てたのか」




名前を呼ばれた方を見れば、渋沢先輩に三上先輩。竜也たちもいた。



このメンバーが揃うと注目を浴びるんだよね…


結果そっちのけでみんなこっち見てるし…




あい「こんにちは。もう結果は見たんですか?」

渋沢「いや、俺たちも今来たところなんだ」

三上「わざわざ見に来たってことは上位の自信あんのか?」

リノ「別にそういうわけじゃ…ていうかそれ、自分たちにも同じこと言えますよ?」

三上「悪ぃけど、俺らは常連だからな」

リノ「常連?」




首を傾げていると指を指された。その先を見てみる。




二年成績順位

一位 渋沢克朗
二位 三上亮




なるほど。常に上位にいるわけね…



なんとなく面白くなくてつまらなそうに見つめていると笠井くんも同じような顔をしていた。



そんな中、あいはものすごい笑顔で二人に話す。



あい「二人ともすごいですね!」

三上「だろ?遠藤はわかってんな。お前らもこれぐらい可愛げのあること言ってみろよ」

リノ・笠井「「スゴイデスネー」」

三上「てめぇらな…」




怒りだした三上先輩なんて無視だ、無視。


その態度に更に苛立っていく三上先輩を渋沢先輩が宥めている。




藤代「なぁ、二年のなんか見てもつまんないし、一年の見に行こうぜ」




このタイミングではっきり言うわね藤代…

まぁ確かにその通りだし、あいを連れて移動しようっと。




リノ「そういえば、順位は男女混合なんだね」

笠井「うん。勉学では誰にでも意識できるようにするためだって」




二年の三位は女性徒の名前だったことを思い出した。

意識ね…さすが進学校。




藤代「おおっ!!!」




感心していると、藤代の大声が聞こえた。何事かと思って顔を上げてみれば




一年成績順位

一位 工藤リノ
二位 遠藤あい
三位 笠井竹巳

五位 水野竜也




藤代「やるなぁ、工藤!一位じゃん!!」

あい「リノすごい!」

リノ「ありがと。でもあいの二位だってすごいよ」

竜也「やっぱり武蔵森はレベルが高いな」

笠井「でも編入組でこの順位は大したもんだよ」

渋沢「そうだな。それにしても、ここにいるやつがこれだけ上位にいるっていうのも驚きだな」

あい「あ、じゃぁ藤代くんは?」



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