すとろべりぃパフェ

□ボーリング
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桜上水メンバーに加え、武蔵森メンバーが見守る中、シゲとあたしのボーリング対決は7投目まで進み、120対124であたしが優位になっていた。



あたしはフフンと鼻を高くするが、「まだ7投目やで」とまだまだ余裕ぶりをみせるシゲは立ち上がり8投目を投げたが、結果は9ピン。観てるものは「おしい!」と叫んでいる。



あたしは自分の顔がにやけているのがわかった。




リノ「シゲ〜、なんかスコア悪くなってんじゃない?」

シゲ「何言うてんねん。俺からのハンディやんか。本気出せば余裕で勝ってしまうからな」

リノ「…そんな大口叩けるのも今のうちだけよ」




カチンくる言い方に負けず劣らず言い返す。

後で有希に聞いたが、この時、あたしたちは火花を散らしていたらしい。



周りは冷たい空気に冷や汗を流す。
有希と竜也に至っては呆れた様子で見ている。



あたしは口だけじゃなく、実力でシゲを負かしたくて次の投球へ行く。










「よう!桜上水のやつらやんか!」



シゲ「あ?おぉ!直樹やんけ。姫さんらも」




あたしがボールを持って投げようとした瞬間、シゲと同じ関西弁が話し掛けてきた。
振り向くとそこには飛葉サッカー部の5人がいた。




リノ「お!黒川くん、畑六助くん、卒業おめでとー!」

六助「おう、サンキュー」

黒川「って、お前も卒業だろ?」




卒業生の二人にお祝いの言葉を送ったが、あたしも卒業生のため突っ込まれた。




翼「何?お前らもボーリング?てか武蔵森もいるじゃん」

藤代「お前らもってことは椎名たちも?たまにはいいじゃんか!」

翼「悪いとは言ってないけど。何?一緒にやってるわけ?」

渋沢「いや、別々で来たんだが、おもしろい勝負をやっているんで見てたんだよ」

翼「勝負?」




椎名くんが首を傾げて聞き返してくる。他の四人も訳がわからない様子だ。








あたしボール持ったままなんだけど…投げていいのかな?






竜也「…リノとシゲがボーリングで賭けをして勝負してるんだよ」

直樹「賭け?金賭けとるん!?」




それは犯罪だろ。と黒川くんが突っ込む。


それを見た高井が威張るように説明を始めた。







ボール投げたい……



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