□愛嫌
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「いきなりですが、愛を語ってください!」


「ついに頭がおかしくなった!?」







俺、宍戸亮。
氷帝学園テニス部レギュラーで三年生。
平凡な、つーかこの学園ではまだまともな中学生だろう、紛れも無い『男』である。


・・・確かに男、なのだが。



ただ今、ついに頭がおかしくなったと思われる発言(つーか、もともとか・・・)をしたのは後輩である鳳長太郎。

こいつも紛れも無い『男』である。




という感じの二人なのだが、なぜかこいつは男にも限らず、男である俺のことが好きだと言ってくるのだ。
しかも、それが執拗でウザイ。
なんていうか、懐きすぎている可愛くないペット、みたいな。

・・・いや、普通に後輩としては好きなのだが、どうも奴は本気らしく、毎回毎回告白のオンパレード。
そのせいで、周りの奴らに俺もホモだと間違えられているが・・・俺はれっきとした普通の男であって、男に興味はないんだよ!!!!



つーか、長太郎ってこんなうざかったっけ・・・?
なんか、昔の長太郎は可愛かったのにな・・・従順な大型犬で。


・・・どこで育て方を間違えたのであろうか。









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