禁断の愛
□一年一度の夢花〜忍足誕生日記念続編〜
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部室で皆に祝ってもらったあと。
俺は皆からの誘いを断り、一番最後に一人で帰ることにした。
俺以外には誰もいない部室を出て空を見る。
空にはいくつかの星が輝いていて、東京の空も捨てたもんやないなぁ・・・と少しの間眺めていたりした。
それから、校門に向かって足を進める。
普通に見たら、なんで皆と一緒に帰らへんのやと思うやろう。
しかも、さらに今日は誕生日。
断る理由なんか何処にもあらへん。
でも、もしかしたら・・・。
そう、期待する気持ちがあったんや。
誕生日だからこそ・・・、もしかしたらって。
侑「俺の思考回路もなかなか乙女やなあ・・・。」
一人、馬鹿みたいにクスクスと笑う。
けど、その笑いは校門の向こうを見た瞬間に消え失せてしまった。
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