「ねぇ、兄貴。人が人を食ってことなんて言うか知ってる?」

リフティは唐突にこんなことを言いはじめた。
唐突すぎて、突然すぎて何いってんのかわからなかった
またどうせテレビとか雑誌の影響だろ、難しい単語を覚えたらすぐ言いたがる。
シフティはしばらく無視してたがリフティはすぐ寄ってきて後ろから首の部分に腕を回してきた

「カニバ、リズム」
「そうそうカニバリズム!」
「これで満足?さっさとその腕を、」
「もし俺が死んだらさ、兄貴は俺のこと食べてくれる?」


またコイツは…
もうわけがわからなかった
さっさとあしらってその減らず口を閉じてしまいたかった、が あしらったとこでまたしつこく聞いてくるだろうから終わるまで適当に聞いてることにした。

「わけわかんない」
「俺は兄貴に食べてもらえるのは嬉しいなぁ。むしろそうしてほしい、内臓も肉も骨も全部。ぜんぶ。」
「…」
「だから、さ」

リフティは真っ正面にたって顔を近づける

「兄貴、」

コイツは何か伝えたがってる。

「俺を」
「……。」
「食べて」


シフティはリフティに口づけをする
これで気がすむんなら別に構わない。



(こんなんでキスをねだるなんて。気持ち悪いヤツ)



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