駄文短編

□※Tenacity
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「……っぁあ、ンッ…も…焦らす…なっ……」





 切れ切れに漏れた声は、素っ気ない言葉とは裏腹で甘美に響き、俺を煽る……














Tenacity















 何度も追い上げられては出口が見えた途端、堰止められる高ぶりは当に限界を越えていた。


「……何でっ?!……ぅ゛ッ…ぁッ…ぁあ…」



 根元をキツく握られた屹立は先端から幾筋もの滴を零し、激しい脈打ちにビクビクと打ち震え、あまりの苦しさに身悶えた。



「………まだ、だ。…この程度ではないだろう…本当のお前は……」



 袴の脇から入り込んだひんやりした手が、布地を押し上げクチュクチュと音を立てる様に、溜まらず背けた顔は直ぐに顎を取られ翡翠の双眼に射抜かれた。


「………ひっ…ぃあ、…ん、…ぁあ、も…っ無理ぃ…ウル…キオラぁ、ぁ…」




 堰止めたまま先端の溝を爪で抉れば一際高い嬌声が上がる。見開いた琥珀からポロポロと落ちた滴を白い指先が拭い唇で啄んだ。



「……俺に…どうして欲しい…?このまま手の中で果てるか。」



 そんな気は微塵もないくせに、狂った熱を解き放ってくれないもどかしさに、開き直りにも見える行動に出る。


 制限された動きが苛立たしくて、自ら腰紐に手を掛け一気に引き抜く…


 バサリと落ちた袴から勢い良く反り返る屹立は滴りに光り、張り詰めた真紅に絡み付いたしなやかな白がリアルで視覚からも浸食され欲に理性は飲み込まれた。



「……そんなん…じゃ…ぁ…足り…ね……ナカ…弄って……」



「………一護…」



 小刻みに震える内腿を擦り合わせ、確実な刺激を求める内部が無意識に腰をくねらせる。懇願する眼差しは我が理性をも狂わせて、揺るがされしまのだ。




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