駄文長編
□闇の太陽《陥》
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「フフフッ……」
「待っていたよ……」
「さぁ……どうやって君を持て成すか考えただけで興奮してくるよ……」
・・・・・
「うっ……痛っ…」
両腕に走る鈍い痛み……天井から照らす眩しい光に覚醒した。
ゆっくり上体をお越し辺りを見回す……
灰色のだだっ広い部屋……その中心に無機質な寝台が一つ……その上に自身が居る……
「何処…だ……」
寝台から降りようと身体をずらすと体内に差し込まれた無数の針が痛みを放つ……
「痛っ……ったく…何だよこりゃ…!」
繋がれた管を無造作に毟り取り寝台から立ち上がる……
部屋の中を見渡し扉探すが何処にも見当たらない無い……
「はっ!?」
物影を感じ目を凝らすと、それは鏡に写った自分自身だった……
眩しさに目が眩んで気付かなかったが、壁一面が鏡になっていた。
「ふぅ………」
溜め息混じりの安堵の息を吐きながら、鏡に近付いて行く……
「カチッ……」
音共に鏡の一部が静かに上面に重なる様に開いた……
「お目覚めのようだね…お姫様……フフ」
…
暗がりから響く声……ゆっくり現れる人影に身構えた……
「お前は………」
見覚えのあるピンクの男…その男から漂う霊圧に嫌悪感を覚えた……
「覚えていてくれて光栄だよ……」
「あ……自己紹介はまだだったかな…? 」
「僕は第8の十刃ザエルアポロ.グランツだよ…」
「ウルキオラに代わって僕が君の世話役をする事になってね……」
(ウルキオラ……!?)
耳に響くその名に心が激しく揺れる……
「どう言うことだっ?!」
「そんな怖い顔をしないでくれよ……」
芝居じみた言動に苛立ちを隠せない一護に、不吉な笑みを浮かべながら話を続ける……
「君自身気付いているかは分からないが、君の内なる虚の霊圧が増大していてね……」
「このまま放って置くと君はいずれ虚になってしまうって訳なんだよ……」
ザエルアポロの声は一護の耳には入ってはいなかった……
微かに身体に残るウルキオラの霊圧……
胸に抱かれて揺れる感覚……
(あれは……夢だった…のか………)
「プシュッ…」
…
何かを打ち出す様な音と首筋に走ったチクリとする痛みに思考が戻った……
「痛っ…てめぇ…何しやがったっ……?!」
首筋を押さえながら膝が床に崩れて行く……
歪む視線がザエルアポロを睨み付けた……
「人が話をしている時に考え事をしている君がいけないんだよ…」
不意を突かれたとはいえ、無警戒だった事を後悔が襲う……
「何を……射った……っ?!」
「毒薬……なーんて事は無いから、安心していいよ……フフフッ」
全身の血液が一気に駆け巡り、身体から発する異常な熱……
吹き出る汗が額から流れ落ちる……
空気に触れている事なえ苦痛を感じる程、研ぎ澄まされた感覚……
「う…ぅっ……あぁ…っ!?」
物凄い勢いで一点に流れ込んで行く血液が、意に反して立ち上がる……
「ぐ…あぁぁ…っ!」
確実に体内から沸き出ようとする物を抑え込む様に自身に手を伸ばす……
「あぁっ…あっ…ぁ…ぅ………」
布越しに触れた瞬間激しく波打ち抑え切れない精が迸った……
「はぁ……はぁ…はぁ…っ……ぁ…ぅ…」
…
白い肌着にみるみる染み込んで浮かび上がる……
「アハハハ…最高!!」
「やはり純粋無垢な身体は効き目抜群だね……」
「新記録だよ…ククッ」
精を放っても直冷めるどころか益々上昇する熱に、抑え切れない欲が思考を麻痺させる……
「はぁ…はぁっ…はぁぁ……」
肌着をたくし上げ露になった自身に指を絡ませる……
ザエルアポロの目の前でこの上ない羞恥を晒しても止められない……
「クソッ……見……るな……」
僅かに残った理性で必死に拒む……
「あっ…はぁぁ…ぁっ……」
「僕も手伝ってあげるよ………クスッ…」
自己陶酔する一護にはザエルアポロが目の前に居ることも気付けなかった……
ザエルアポロの手が一護のモノに触れる……
自身の手とは比べ物にならない程の感覚に引き摺り込まれ、ザエルアポロの首に腕を廻し自ら擦りよった……
「あぁっ…はぁ…はぁ…もっ…と……欲し…ぃ……」
「フフフッ…何が欲しいのか言わなくちゃ分からないよ………」
悪魔の囁きが這い上がる事の出来ない底に貶めて逝く……
…