駄文長編

□闇の太陽《覚》
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「くっくっくっ…」

見据えた目付きで近付いて来る…


目の前に立ち首に腕を絡めて耳元で囁く…


「俺を抱きたいんだろ…?」


まるで別人の様な一護の変貌に狼狽えた…


(別人…?!)

「彼の内なる虚には、別の人格が備わって居るようだよ…」

「ただ、虚には記憶除去は通用しなかったみたいだけどね…」

ザエルアポロの言葉が脳裏を過る…


「止めろ…」


手を振りほどきながらバスルームから逃れる。


「お前…虚か…」


「だったら、どうだって言うんだよ…」


「一護はどうした…」


「今は俺が一護だぜ…くっくっ…」


全裸のまま、再び間合いを積めて来る…


直視出来ない程、淫らだった。


髪から落ちる雫…

色を帯びた身体…

妖艶な目付き…


全てがウルキオラの理性を狂わせる…


「何故仮面が存在しないのに、お前がここに居る……?」


「さあな……」


動揺を隠せないウルキオラを捲し立てる様に壁に押し遣る…

首に手を掛け引き寄せると、耳元で甘く囁く…

「なぁ…やろうぜ…」

「いつもしてるみたいに、俺の事抱けよ…」


「黙れ……」


ウルキオラは理性を失いそ
うな自分を必死に抑えていた…


「ちっ腰抜け野郎…!」


舌打ちしながらソファに横たわる。

「お前が嫌なら他を探すまでだ……」

「そうそう、夕べのアイツなんてヤツだったかなぁ…?」

「グリム…なんとかだったよなぁ?」


ウルキオラの心を乱す様に虚が嘲笑う…


「良かったぜ…アイツのキスは…身体の芯がゾクゾクして…一護も感じてたよなぁ…くっくっ…」

グリムジョーが付けた印を指でなぞりながらウルキオラを挑発する……




何かが弾けた……




一護に覆い被さる様に唇を重ね合わせた…

口腔内に激しく舌を押し入れ、一護の舌を捉えると絡み付け、吸い上げる…

「ん…っ…んふっ…」

鼻腔から漏れる吐息…

「クチュッ……」

絡み合う濡れた音…

一護の全てがウルキオラを侵食して行く…


もう止めらない…


一護を抱き上げベッドに落とす…

髪に指を絡めウルキオラを引き寄せると、一護から催促するように舌を尖らせ唇の隙間をなぞる…

それに答えるかの様に、再び激しく絡み合う舌に早くも立ち上がった一護のモノがウルキオラの腹部に触れる…

唇から首筋に舌を這わせながら、胸の突起を
指で摘まむと甘声が漏れた…


「あっ…んぁっ…」


一護の腕が首筋に絡み付き、ウルキオラにしがみ付く…


早くなる呼吸…

仰け反る細い首…

揺れる腰…


ねだる様な目付きでウルキオラを見上げる。


「もう……」

「はっ早く……」


胸から腹部にゆっくり舌を這わすと小刻みに震え、一護のモノがビクンッと反応する…


反り返った先端からは雫が溢れ、腹部を濡らしていた。

紅く、いきり立ったモノは触れただけで、弾けてしまいそうだった…


身体を引き一護を見つめながら問う…


「どうして欲しいんだ…?」


「俺の口から言わせたいのか…?」

潤んだ瞳で睨む……


一護の姿をした虚…

コイツは一護じゃない…

こんなヤツに欲情して今も直、欲望が押さえられない事実に苛立った…


壊してやる…


一護の両足を掴むと強引に頭の上に押しやる…

突然の無理な体制に低く呻く一護…


「うぐっ…」

「止め…ろっ!」


背中をウルキオラに抱え込まれ逃れられない…

目の前に見える自分自身の雫が顔に落ちる…


「このまま逝かせてやる……」


ウルキオラの手が一護のモノを掴み上下に動き出
した。

「やっ…あぁっ…」

強く握られたモノから透明な雫がポタポタと落ちる…

「痛っ…」

「離…せっ!」

必死で逃れようと抵抗する一護に狂気が襲った…


「ぎゃぁ…ぁぁっ!」

まだ解されていない蕾に、指を二本突き立てた。

「何っ…で…ウル…」

「やっ…だ…!!」

「抜い…てぇ…」

琥珀色の瞳から溢れる雫…

構わず更に激しく動く指に奇声を上げた…

「ひぃっ…っ!」

徐々に自らの血液で滑りが良くなり、更に奥まで指が届く…

「あぁっ…ぁん…」

激痛で意識が揺らぐ中、痛みより快感が増幅し、一護の声色が変わった…

みるみるうちに一護のモノが手の中で固くなって行く…

筋に指を這わせて透明な液を塗り広げ、激しくシゴく…

「あぁっ…あ…っ」

二本の指をくわえ込んでいる蕾も、ヒクヒクと指を締め付ける…

角度を変え激しく突き立てる…

「あぁぁっ…!」

「も…ダメ…逝…ぅ」



「逝け…!」



指をギリギリまで引き抜き一気に奥まで突き立てた瞬間、弾けた精は一護の顔に飛び散った…


濡れた琥珀色の瞳が見つめる…


「何で…ウルキオラ……」



「一…護……!?」



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