Short2
□09'ハロウィンSS
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「ブランクブランクー!」
「ん?なんだローラン……ってうわあああぁぁぁッ!?///」
「何だよ奇声あげて?それよりこの衣装どうだ!?」
くるりとブランクの前で一回転してポーズをとるローラン。
肩も腹も大胆に露出した、子悪魔系パンクミックスの仮装で、ミニスカートからすらりと綺麗な白い脚が覗いている。
ローランは褒められるのを期待して笑っているが、ブランクは鼻血と理性を抑えるので精一杯だった。
「…に、似合ってる…///」
「ホントか!?よかったぁ!」
ぱぁ!と満面の笑みを浮かべたローランに、ブランクはノックアウト寸前☆
「(あああ可愛い可愛い…!可愛い過ぎるだろぉぉぉ!!///)」
「ブランクはドラキュラだよな?カッコイイぞ!」
「…そうか?ありがとな。」
「へへー!///」
頭を撫でてやると珍しく素直に嬉しげ照れ笑いした。
「あ、そうだ。ブランク!トリックオアトリート!」
「はいはい、ほらよ。」
懐から用意していたカップケーキをローランの手に乗せてやった。
「わぁ……!!こ、これブランクの怪しい薬入ってねーよな…?」
「失礼だな、入れてねぇよ!」
「食べていいか!?」
「ああ。」
嬉しそうにローランは一口サイズのカップケーキを頬張った。
ビターチョコのケーキで、ブランクが好んでいた味だったのでローランはこれがすぐ手作りだとわかって、はにかんだ。
「うまぁ…!(悦)」
「ああ、ほら…口の端に着いてるぞ。」
「ふぇ、どっち――…ッ!!///」
ブランクがローランの口の端に着いていたクリームを舐め取った。ローランは真っ赤になってたじろいだが、ブランクが素早く手を掴み、腰に手を回して引き寄せた。
「狽ネっ!!は、離せ!ばかっ!!///」
「そういう訳にもいかねぇな。」
掴んだ手の甲に口付けて、ブランクはニヤリと意地悪い笑みを浮かべた。
「Trick or treat…?」