黒ワルツシリーズ
□二人の約束
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二人の約束
「と、いうわけで三号の野郎は二号さんが引き取って下さいね。」
「やだよ。」
にこやかにシリオンは機能停止している三号を二号に押し付けます。
一号は黙々と設計図を書いています。
「だってコイツ俺様なんだもん。」
「いまさらじゃないですか!!私は一号さんと暮らすんですから!それに私そいつ大嫌いなんです!知ってるでしょ!?」
「それこそいまさらだろ!?三号俺の事見下すんだぜ!?だったら三号は生き埋めにして俺も一緒に住ませてよ!」
「家賃とるけど?」
一号がボソッと呟いた一言に、二号が黙る。
三号はいまだに起きる気配は無いが、吊り上げられているせいか若干顔が険しくなっている(多分首吊りみたいになって苦しい)。
「家賃……とるの…?」
「当たり前じゃない。家主は一号さんと私なの!」
「八畳一部屋、洗濯、風呂は共同。三食ついて月5万ギル。」
「一応設計は4LDK、ですよね?」
「うん。」
さくさくと説明をする二人。呆気に取られる二号。