お題テキスト
□学園紫苑に恋愛バトン
2ページ/3ページ
ネ「■今、恋していますか?また、していない人は、恋したいですか?」
紫「恋はしていま、す」
ネ「誰に?」
紫「何言ってるんだ。……き、きみに。
あ、あのさ、…これ、面と向かって答えるの結構恥ずかしいんだけど」
ネ「いやいやおれは嬉し楽しですけど。むしろ嬉し楽しの質問ばかり考えてみました。
さあ紫苑くん、息抜きにどんどんいってみよう」
紫「…は、はめられた気がする…」
ネ「■どんな人と恋したいですか?」
紫「…これ理想でいいの?」
ネ「まぁ。…今現在の恋人について、事細かに説明したければどうぞ?にやにや」
紫「…恥ずかしいからそれはなしで…。
理想は、一緒に居ることが心地よく感じられる人。一緒に笑って、一緒に泣いていられたらなって…思う」
ネ「なるほどなるほど。そしてそれは、今の恋人にも当てはまりますか?」
紫「あてはまるに決まってる!そうじゃなきゃ、付き合ってないよ!」
ネ「…(力説された…!)」
紫「……?なに?なんで急にそっぽ向くの?」
ネ「う、べ、別に。い、いやー、ちょっとくしゃみが出そうになっただけ(嬉しくて恥ずかしかったなんて…言えない)」
紫「?風邪?」
ネ「いや、なんか鼻がむずむずしただけ。は、はくしょーん。(くしゃみのふり)
はー、くしゃみも出てすっきりしたところで、次の質問いきます」
ネ「■年上・同い年・年下どれがタイプですか?」
紫「うーん…。あんまり考えたことないな。
一緒に居たいって思える人なら、関係ないと思う」
ネ「お姉さま憧れ!後輩可愛がりたい!みたいなこと、思ったことない?」
紫「ない。……きみは、あるの?」
ネ「まぁね…人並みに」
紫「今まで付き合った人、どの年代が多かった?」
ネ「うーん、年上が多かったかな?
だっておれ自体が子供だったし、自分より年下なんて眼中になかったし。同年も子供に見えてた」
紫「…年上のお姉さんに、ちょっかい出された?」
ネ「出された出された。『こういうこと、知らないでしょ』なんて押し倒されることも多か………。
し、紫苑」
紫「じとーーーー………」
ネ「………あ、あんたが聞いたんだろ」
紫「……そんなリアルな回答期待してなかったもん」
ネ「…い、いいじゃんいいじゃん、全部過去で全部遊び、あんたと会うまでの暇潰しみたいなもんよ。
だから……気にしないでほしいんだけど」
紫「…ぼくだって、過去にやきもちやいたって仕方ないことはわかってる。大丈夫だよ。
…ちょっと、面白くないけど」
ネ「拗ねるなよ…。ごめん、ごめんな?おれが無神経だった」
紫「………ん」
ネ「もう顔も覚えてないような女に妬くなよ。可愛い奴。よしよし」
紫「…もう、連絡取り合ったりなんて、してないだろうな」
ネ「してないしてない。絶対、誓って。
…ったく、あんたより可愛い嫉妬する奴いないよ。よしよし、ちゅっちゅ」
紫「…子供みたいにあやすなって」
ネ「だって紫苑ちゃんが、泣きそうな顔してるんだもん。
大丈夫?まだ質問、続けられる?」
紫「………うん」
ネ「よしよし。いい子だ。じゃあ気を取り直して。
■憧れの恋シチュエーションを教えて下さい」
紫「憧れ………夜景の綺麗な所をドライブしてみたい」
ネ「ふーん。んで、見晴らしがいい所に車停めて?」
紫「そうそう」
ネ「カーセックスとしゃれ込みますか。少しだけ狭いけど、我慢しろよな」
紫「な…。ぼくのロマンチックな想像が、台無しだ…」
ネ「夜景の名所なんて、似たようなことしてるカップルの車でいっぱいだ。
くす、どの車よりも派手に揺らしてやろうぜ」
紫「……憧れが…憧れが…」
ネ「おれがそのうち連れていってやるから。楽しみにしとけ」
紫「うん…」
ネ「いい雰囲気になったら自然に気持ちも盛り上がるってこと、それまでにはわかるだろうし」
紫「こ、これ以上ぼくの綺麗な想像を汚さないで…」
ネ「ふふ。綺麗なままでいられることなんて、早々ないんだよ。
では、次。
■恋人にどんなふうに接されたいですか?」
紫「これは、現状の恋人への希望でいいですか?恋人のネズミさん」
ネ「ええ結構ですよ。むしろ段歓迎です恋人の紫苑さん」
紫「あはは。
えーっと、甘えたい時には優しく、寂しい時にはぎゅっと抱き締めてほしいです」
ネ「いつもしてるじゃん」
紫「抱き締めてくれるのはいいけど、ぼくの恋人には+αがついていますので」
ネ「?なんかしてるっけ?」
紫「抱き締める時はお尻撫で回しのオプション付き。
キスの時は、お尻の反対を…な、撫で回すし」
ネ「ぶはっ!……くくく…おれ、そんなことしてるっけ…?」
紫「してる!してるよ!あれ全部無意識なのか!?」
ネ「無意識です、すみません」
紫「………なんだ……意識してたぼくが、馬鹿みたいじゃないか……」
ネ「そうなの?…期待してくれてるんだ」
紫「…別に期待なんかしてません」
ネ「…さぁ?どうだか。身体は口以上に物を言う…」
紫「ちょ、ちょっとやめろよ!変なおじさんみたいな口調で腰撫でるの」
ネ「いいじゃん。スキンシップスキンシップ。
スキンシップしながら、次の質問。
■恋人に、どうして欲しいですか?」
紫「撫で回しをやめてほしい。今すぐ、早急に」
ネ「なんで」
紫「なんでって…!
だ、だんだんその手が下に下がってきてるからだよ!」
ネ「すみませんね、紫苑さんにセクハラするの、大好きなもんで」
紫「ぼ、ぼくは…ぞわぞわするから…嫌いだ」
ネ「まぁ紫苑に触れてるのなんて日常茶飯だし、気にしないで次にいきましょう」
紫「されてる当人が気にしてるんだけど!」
ネ「■告白されたこと、または、したことはありますか?」
紫「ありますきみにはい終了離して」
ネ「うわ、ひどい。
もー、わかったよ。可愛い紫苑の言うことはなんでも聞いちゃうネズミさんですから。仰せの通りに離れましょう。
………はい、これでいいですか?」
紫「……だからって、部屋の隅まで離れることは、なくないか…?」
ネ「いや、紫苑に離れろって言われたから。離れないわけにはいかないでしょう。
では離れたまま次の質問。
■どんな告白台詞が望ましいですか?」
紫「ストレートに、好きって言ってほしい。…遠まわしに言われるよりも、正直な気持ちが聞きたいんだ」
ネ「…紫苑、好き」
紫「…え?何、聞こえない」
ネ「紫苑さん。好きです」
紫「え?え?全然聞こえないなぁ?」
ネ「…だ・か・ら。好・き・だ。って、言ってるの。
…ったく、聞こえてるのに聞こえないふりなんかしやがって。変な知恵ついてきたんじゃないのか」
紫「ふふ。だって、同じ部屋に居るのに、きみがいじわるして変に離れるんだもん」
ネ「触られるのは嫌なのに、そばに居てほしいんだ?」
紫「…嫌じゃないよ。ただ、変な触り方しないでほしいだけ」
ネ「変も普通も、あんた基準じゃよくわからないな」
紫「んー……じゃあ、ぼくが嫌って言ったら、やめたらいいんじゃない?」
ネ「上から目線ですねぇ」
紫「ふふふ」
ネ「…生意気言いやがって。覚えてろよ。
じゃ、次。
■憧れの告白シチュエーションを教えて下さい。する側でもされる側でも構いません」
紫「卒業式の日に、体育館裏に呼び出されたり…とか」
ネ「あんた、なんの少女漫画読んだんだ」
紫「え?読んでないけど…」
ネ「素で言ってるのか?…あんた、本当に乙女脳だな」
紫「いいじゃないか。憧れの話なんだから」
ネ「あんたと居ると、おれまで乙女脳になっちまいそうだよ。次。
■デートしたことはありますか?」
紫「そりゃあ、人並みに…」
ネ「人並み?嘘付け」
紫「嘘じゃない」
ネ「じゃあ誰とした。まぁもっぱら会長とだろうけど」
紫「沙布とは、一緒に買物に行くこともあるけど、デートだなんて思ってない」
ネ「……に、にぶい……会長にちょっと同情する…。
じゃあなんで会長に誘われると思っての?」
紫「ただの荷物持ちだろ」
ネ「……………。荷物持ち、ね。
あれ、じゃあ会長じゃなかったら、一体いつ・どこで・誰とデートしたっての。紫苑くんってば、おれが知らないだけで案外やり手だったりして?」
紫「何言ってるんだよ。
デートなんて、恋人のきみと休日にしてるじゃないか」
ネ「…………………そ、そうきたか………」
紫「…なに?」
ネ「…参考までにお伺いしますが…おれ以外の人とデートした経験は?」
紫「…ないよ。…悪かったな、経験豊富なきみと違って」
ネ「……じゃあおれが、あんたの初めて奪っちゃった、と」
紫「そうだよ。…変な言い方するなよ」
ネ「…んっふっふっふっふっふ…。初めてだらけの恋人か…いいじゃないの」
紫「…そ、そう?…馬鹿にされるかと思ったけど」
ネ「馬鹿になんてするもんか。これからも、あんたはおれ以外の奴とはデートできないから。おれが独占するから。ふふふ」
紫「?そのつもりだけど…」
ネ「幸せすぎてなんだか怖い…。
では次の質問。」
→
*