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NO.6 #3感想



初めて読んだのはもう三年程前なんですが、アニメ化&最終巻発売ということで改めて感想を書いてみました。
自分用メモなので偏ったものですが、一点でも同調して頂けたら嬉しいです。
ネズ紫、紫ネズと腐った脳で固まっていますのでご注意ください。
ページ数は文庫版のものです。









<まずは真面目な感想から>


・紫苑とイヌカシ、「記憶の贈り物」
紫苑とイヌカシの会話が好きです。
ずっと西ブロックで生きてきたイヌカシと、純粋培養の紫苑の価値観が違うのは当然のこと。聞いたこともない自論をいぶかしみつつも、それを馬鹿にしたりしないイヌカシ。
紫苑と話している時のイヌカシはなんとなく丸い印象を受けます。世界が違う二人が、互いの意見に影響を受ける。この二人が好きです。


・P25 テーブルに足を乗せるネズミとそれを叩くイヌカシ
テーブルに足を乗せるネズミが好きすぎてどうも。それをスッパァンと叩くイヌカシも大好きでどうも


・P28 食い物の鎮魂歌
どんな歌だろう。柔らかいパン、湯気の上がるジャム……とか


・P32 イヌカシなでなでネズミ
やだこの二人のやり取りたまらない


・P43しゃがみ込んでイヌカシに協力を仰ぐネズミ
ネズミが跪いて、イヌカシはすごくびっくりしたんでしょうね。あのネズミが頼みごとを。それを見て受けるイヌカシも好きです


・P47 「犬が、おれの犬が!」
イヌカシが可愛いぃぃぃ


・フォント
手紙や沙布の声によってフォントが変わるのが好きです。イヌカシとか紫苑とか、字の癖っぽいなぁと微笑ましくなります。
ただ沙布のフォントが恐ろしすぎる。ものすごく声が変えられてしまったのだと分かってぞっとしました


・コンク
コンクが地味に好きです! 力河に弱くてネズミに弱くて! たまらん!
ネズミに照れて美味しいコーヒーとパイを振舞うコンクさん好きっす。二メートル、百キロ、坊主、サソリとドクロのタトゥー、なのに優しいコンクさん///
それを覚えているネズミもすごいですよね。いつでも周りを見て、使えるものを探している。でも本当は、ちゃんと嬉しいという気持ちで見てもいるのでしょうか。
ネズミさんの思考は私には思い及びません


・P133 冒頭
今の日本にいて、真の闇に取りこまれる機会なんて皆無ですよね。意図的に山奥に潜むか何かしないと。
私は本当の闇を知らない幸せ者なんだと改めて思いました。それを恥じることはないけれど、誇ることもない。けれど、当たり前の風景として受け入れるのも。
現代に生きていると色々と難しいですね。
この度の震災で、真の闇を体験された方もいらっしゃると思います。
闇の描写一つとっても実際に体験された方は思い出すのかと思ったら、やっぱりネズミの言うように容易に言葉を発してはいけないのだと思いました


・P141 ネズミを取り囲むイヌカシ
二度目ですがこの二人が好きです。ネズミが「え?」とか言うと激しく萌えます。ビックリマークがついていても萌えます。
あさのさんの「!」の使い方が好きです。
この犬対ネズミの戦闘が好きで好きで


・P145 ネズミとイヌカシのラブシーン
すみません、私は激しく切望します! 見、見せて!


・P153 「毛布でも被って大人しくしてるんだな」
ネズミのこういう紫苑を小馬鹿にしたような物言いが好きです。後半に進むにつれ軽口も減る……ような気がするですがどうでしょう。そんなことないかも(笑)


・P170 紫苑の進行方向を指摘するネズミ
言いたいことだけを言うのではなく、こうして回りくどくわざと言うネズミさんが好きです。同時にすごく怒ってんだろうなとハラハラします


・P170 「きみには関係ないことだ〜」
紫苑の必死の策なんだと思ったら愛おしくてにやにやしました。
語彙が貧弱と言われながらも、ネズミを怒らせて自分から目を背けるように仕向けたのかと思ったらもう。
拙いながらも、紫苑なりに言葉を使っているんだなぁと感じます。ネズミに指摘されて紫苑も成長していくんですね


・P172 「軽んじる」
いい言葉ではないにしろ、すごくきれいな響きだと思いました。ネズミが使うから余計にそう思えるんでしょうか


・P175 罰を与える紫苑
やられたらやり返す! 紫苑さん! おっかないです好きです!
本当にネズミの影響を受けて、いい意味で逞しくなっていくなぁという印象を受けます。殴って殴られて。男の子ですね^^*


・P182 テーブルに足を乗せるネズミ再び
今度は力河……! この二人も好きですけしからんですうへへ
そしてやっぱり叩かれるネズミの綺麗なおみ足。やだ商売道具なのに叩かないで///
ネズミさんの、信用しない大人なら食ってもいいんだという姿勢が大変好きでございます


・P189 これからは、紫苑が育んできた〜
 伏 線 で し た か ……!!
ネズミの予想通りになってしまったのですね。切ないです


・P193 ホテルに集合する四人
集った! っていう感じがして鳥肌が立ちました! これから戦いに行くっていう空気がたまりません。
しかし「脅されたり、金をちらつかされたり〜」って、ネズミさんがものすごい悪人でうふふ


・あとがき
あさのさんの耳から離れないというテロリストと呼ばれてしまう若い方の言葉が、私も頭の片隅に植え付けられたように離れません。
住む世界一つで、人間はこんなにも変わってしまうのですね。彼がどんな方か、どのような世界を生きてきたのか分かりませんが、その言葉を見る度に込み上げるものがあります。
誰に敵意を向けていいものか、分からなくなってしまいますよね。
私などがえらそうなことを言えたものではないのですが、色々と考えることはしてしまいます。




読む度やっぱり深い物語だと息を吐きたくなります。それは溜め息や負の感情ではなく、こんなに広大な深い世界を紡いで見せて下さっているあさのさんへの感謝の念です。
簡易に「萌え!」という言葉では済まさないぞ! となぜか毎回意気込みます。
これからも、この世界を知らない方へ私はお勧めしていくと思います。
この世界を知って、これからを生きて頂きたいので。
とんでもない布教陣を敷いて、私は今日を生きています。





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