6テキスト

□#2
1ページ/2ページ


NO.6 #2感想



初めて読んだのはもう三年程前なんですが、アニメ化&最終巻発売ということで改めて感想を書いてみました。
自分用メモなので偏ったものですが、一点でも同調して頂けたら嬉しいです。
ネズ紫、紫ネズと腐った脳で固まっていますのでご注意ください。
ページ数は文庫版のものです。









<まずは真面目な感想から>



・YA!の方の表紙も好きですが、文庫の方の写真も好きです


・文庫版帯『必死でなければ生きられない これが現実なのか!?』
私、今まで本気で何かを頑張ったり必死になったことがあっただろうかと、この文章を見る度に思います。そしてもっともっと頑張ろうと思います


・いつも思うんですが、NO.6を始めとする六つの都市があるそうですが、他の都市がどうなっているのか気になります。沙布はどこに留学していたのかとか。
あと一冊で終わってしまう点から考えて他の都市のことが書かれることはないのかもしれません。
この物語はあくまでNO.6という都市の繁栄と衰退を描いたものだから、他の都市はまた別の話だと言われたら、それはそれで納得できます。
ですがちょっと知りたいです。


・P24「あんたは何も知らない。飢えることも、凍えることも……」
6の中で一番好きなネズミのセリフかもしれません。好きというか、初めて目にした時からとても考えさせられています。
あさのさんもおっしゃっていますが、ネズミの言葉は現在を生きる人間に深く刺さりますよね。
もちろん私も、飢えることの苦しみも、凍えることの苦痛も、何も知らないで生きています。正直、それを幸福だと考えたこともなかったように思います。
それほどまでに、今の生活は生きることの意味を希薄にしてしまっています。
ネズミの言葉を受けて、色々な災害、人災から目をそらさず自分から考えるようになって、以前よりはそのありがたみを考えられるようになりました。
読む度に手が止まってしまう言葉です。これから何度読んでも、いつもこの場面で改めて考えることになると思います。
きっかけを、ありがとうございます。


・P169 沙布が拘束されるシーン
読んでいて思わずぞっとしました。沙布の恐怖を身近に感じられました。
そして読む度沙布を助けてあげたくて、でもどうすることもできなくて切なくなってしまいます。
沙布が西ブロックに入って再会する、という可能性も見てみたかったです。
捕まることなく脱出できていたら、三人でNO.6へ挑むこともできたのでしょうか。


・相反するネズミと紫苑
善と悪、光と闇、破壊と救済、真っ向から意見が食い違う二人が眩しくて仕方ありません。
二人とも自分の心をちゃんと分かってそれに従順に行動しているから、本心からぶつかり合えるんですよね。
#2の時点では両極端な二人ですが、それがだんだん変わっていくのが楽しみです。


・あとがき
あさのさんからの問いかけを受ける度に、現状を見渡して悲しくなります。
あさのさんが言われるように、戦争や飢餓はやまず、殺戮や混沌は続いています。今では起きてはならない大災害に日本が傾きかけてすらいます。
いつか胸を張って平和ですと、返すことができる日は来るでしょうか。それが必ず訪れるのを、切に願ってやみません。


・読む度に色々考えさせられます。重くても逃げ出してはいけない課題を与えてくださり、ありがとうございます。






次へ

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ