めいん

□宴の後
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雀のやかましい声と寺子屋に向かう子供達の声が聞こえる。


「ん…」


目覚めると銀時の目の前には端正な高杉のドアップな顔があった。


「うわっ!!」



驚き体を起こした瞬間


ズキ――――ンッ!!!



「〜〜〜〜〜〜ッッ!!」

腰に激痛が走り銀時は声も出せずに蹲った。やっと痛みが落ち着き隣の高杉を見遣るとまだ深く寝ていた。

――昨日…とうとう…こいつとやっちゃったんだよな…

なんとなくお互いの気持ちが分かっていた高杉と銀時はとても自然に体を重ねた。


――それにしてもこいつって…線が細くて体力なさそうなくせに………なんつう絶倫だよ!昨日俺は何回掘られたんですかああああっっ!初めは同意で最後の方は無理矢理って何なんですか!!普通逆だろ。


溜め息を吐き鈍い痛みが残る腰をずらし厠にでも行こうとした時だった。


ガシッ…


ビクッ!!


突然腰に高杉の腕が巻き付き心臓が口から出そうなほど驚いた。


「た…かすぎ?起きてんのか?」


再び高杉はスースーと寝息を掻きはじめ、寝ている事を証明する。


心臓の鼓動が徐々に落ち着いた銀時はガッシリ抱きつかれたままだった。
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