めいん

□名前を呼んで
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歌舞伎町のとある茶屋の昼下がり。


万事屋銀ちゃんこと銀時は真選組の一番隊長沖田とデート中だった。銀時は2個目のチョコレートパフェに取り掛かりながら目の前にいる沖田をチロリと盗み見した。


コーヒーを飲んでいる沖田は……珍しく機嫌が悪い。銀時と逢う時はいつも穏やかに笑っているはずの沖田は今日は一度もニコリとしない。



居心地の悪くなった銀時は溜め息を吐いてパフェの長いスプーンをテーブルに置いた。



「んだよ、辛気くせえな。いつまでそんな仏頂面してんだよ。パフェが不味くなるんですけど〜」


眉根を寄せて非難する銀時だったが、言われた沖田は軽く銀時を睨んできている。



「えっ、なに?俺?俺なんかした?」


「旦那は………俺のこと沖田くんって呼ぶのに土方さんの事はトシって呼ぶんですねぇ」


「え?呼んでた?いつ?」

コーヒーカップをソーサーに置き沖田は目を反らし、つまらなそうにしている。


「1日局長にアイドルを呼んだ時でさぁ…旦那が真選組のマスコットキャラのまこっちゃんをやってた時です」


――あの後、土方のヤローがしばらくデレデレしていたんでぃ。目障りったらなかった……
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