めいん

□さくらんぼ
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「さくらんぼの茎の部分を口の中で結べるとキスが上手いらしいぜ」


一つの戦が一段落した頃、攘夷志士たちは廃墟の民家を仮住いにして一時の安息を味わっていた。



誰かが買って来たさくらんぼ。志士仲間でさくらんぼを食べていると誰ともなくそんな話が出た。

「ペッ、出来るぜ俺」

数人が得意そうにしていると数人が出来ずにイライラしている。その中の一人、銀時も出来ずに口でモゴモゴしていた。


「銀時出来ないんだな。意外だ」

「いやいや、出来ないわけじゃないよ。出来るけど今違う方法で結ぶのチャレンジしてんだよね。いや決して結べなくて見栄張ってる訳じゃないから」



「なにしてんだ?」

部屋の前の廊下を横切ろうとした高杉が怪訝な顔で皆を見た。


「実はかくかくしかじかでさ、意外なのは銀時が出来ないらしくてさ」


チロリと高杉が銀時を見ると口を必死に動かしている。


「おい、銀時…こうやんだよ」

腕を引っ張り抱き寄せた銀時の口を塞ぐ高杉。


「んっ―――!!んんんっ、う〜〜〜っ!」


暴れまわる銀時の顎をガッチリと捕まえ口をこじ開け舌を入れた高杉。口腔にあるさくらんぼの茎を見つけ銀時の舌を誘導した。
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