めいん シリーズ2
□高杉兄弟2 傷痕
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喧騒絶えぬかぶき町。パトカーが喧しく横を通り過ぎ酔っ払いが大声で喋りながら笑っている。悲喜こもごもが混ざり合ったこの街が銀時は嫌いではなかった。
『…一体…一体なにがあった?5年間の間になにがあったんだ?』
思い出す切羽詰った晋の言葉。
――なにがあった…か…
精神状態が不安定で受けた入試がボロボロだった銀時は中学を卒業し入った学校は県でも有名な札付きの悪が集まる男子校だった。
入ってすぐその容姿から銀時は上級生集団に輪姦された。だが高杉を失ったその頃はセックスによる快楽が唯一現実逃避出来きたので大した反抗はしなかった。
他人から汚される事で痛みつけられる事で自分の薄汚い心がほんの少し軽くなった。
進級する頃には男の悦ぶ術を身に付け、相手は下級生や果ては先生にまで及んだ。中学校の頃と様変わりした銀時に両親は心配して息子を連れて病院や施設を訪問した。
けれど医師や先生も所詮男
最早百何人と相手をした銀時にとってたらしこみ体でお願いする事は簡単な事で
心が荒んでいく一方、救ってくれるかもしれない手を自ら払い除けた
救われてはいけない
そんな高校時代だった