めいん シリーズ2

□高杉兄弟2 堕落
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ドアが開けば小綺麗で落ち着いた部屋、そこは高杉晋が泊まっているビジネスホテルの一室だった。


開けた晋が促すように銀時を呼び入れた。間接照明が暖かい光を演出していた。


「………シャワーでも入って今夜はゆっくり休め」


クローゼットからタオルを取り出して渡しシャワー室を指差した。


「……俺なんか構っていいの?さっきのフロントの奴ら見たろ。あんた、男を買って連れてきたって目で見られてたぜ」


失笑する銀時を横目に晋はさっさと自分のスエットに着替えた。


「俺はどう見られても構わない。いいからさっさとシャワー入ってこいよ」


自分の挑発にのってこない晋に舌打ちをし銀時は脱衣所に行かず玄関前のその場で服を脱ぎ始めた。



「!…おい、そこで…」



止めようと声を掛けた瞬間、晋は息を飲んだ。白い銀時の体には痣や擦り傷が無数にあり火傷の痕もあちこちにある。それ以上に目を見張るのは体に油性ペンで書かれたらしい中傷の文字。


『公衆便所』


『チ○ポ大好き』


そしてヘソ下に書かれた下に向いた矢印と


『一回100円』


の文字。
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