もらいもの

□くえない女
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『私のこと、大事に思ったことあるの?』

と、今までにいろんな女が似たようなことを言ってきた

オレには何かを言う義理はないので黙っている

すると女達は決まって不機嫌そうに出ていく

馴れ馴れしく、妙にゆっくりとな

追いかけるわけねーじゃん、この俺様が




―くえない女―




「晋助のバカぁ!!死んじゃえ!!」

ばふっと枕を投げられる

「んだよ、そんくらいでぎゃーぎゃー喚きやがって…」

枕を投げてきた女を軽く睨む

「そんくらいて何さ!?何?その開き直り方!!」

じわりと目に涙を浮かべる女


またか、とオレはくるりと後ろを向いた


「……もぅ出てってやるんだからぁ!!」

女が部屋から消えた

一気に静まる室内
オレは一人でいらいらいらいら……

今日は今付き合ってる女、銀時と出掛ける約束をしていた…らしい
いつの間に約束したのかと思えばいつかの夜らしくてうっすら「あ、あれって夢じゃなかったんだー」なんて思ってたり
銀時の提案に何かの拍子に頷いていたらしいオレ
今回のことは銀時も悪いだろ、つか銀時が悪くね?
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