めいん シリーズ

□そばに来て抱いて
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「「あっ…」」


久々の快晴はすっきりとした銀時の気持ちに後押しをし1ヶ月ぶりに土方に会う気分にさせた。


万事屋の玄関を開けるとそこには今まさにチャイムを鳴らそうとしていた土方が突然開いた扉に面食らって立っていた。


「あっ…よ、よぉ」

「……よぉ…どこか…出かけるつもりだったか?」


あからさまに肩を落としている土方。手には銀時の好物、花巻庵のシュークリームが入った袋。


「いや…お前のところに行こうと思ってたんだ。今は誰もいないからあがるか?」


返事はせず土方はそのまま万事屋にあがった。重苦しい空気とお互いが醸し出している張り詰めた緊張感。


話の糸口を探していた土方に銀時が先に話を始めた。



「こないだは…悪かったな…寝てたから覚えてねえんだけど…お前の前で…他の奴の名前を言って不快な思いさせちまったな…」




窓の外を見ているせいか背中しか見えず銀時の顔が窺えない。




銀時はどこか心の片隅で別れ話になるかもしれないと思っていた。そのせいか心は冴え冴えとしていて自分でも驚くほど落ち着いていた。
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