オリキャラ×リボーン

□闘い
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ガチャッ!キー。バタン!

「遅いよ、君。」
「お前が早いだけだ。」
「何でもいいよ。君を咬み殺せれば。」

カチャッ

スッ

俺と雲雀はお互いに武器を構えた。

「…。」
「…。」

お互い、睨み合うだけでじっと止まっていた。

長い沈黙が続く…

そして…
その沈黙を破ったのは俺だった。

「いくぞっ!」

カキィィーン…

甲高い金属音の後に武器から衝撃が手に伝わった。
そのまま、雲雀がトンファーを繰り出てきて、

カキィィーン…

また金属音と、手に衝撃が伝わってきた。

俺の使っている武器は弓。
本来、弓は遠距離攻撃に適しているが、近距離攻撃には向かない。

だが、

俺の弓は一味違った。
俺の弓は龍の形をしている。
その、ちょうど背に当たる部分がノコギリのようになっていて、切れるようになっていた。

だから、俺の武器は遠距離、近距離、ともに使える。


ガキッ…ギリギリッ…

俺と雲雀の武器同士を軋ませて、二人とも一歩も引こうとしなかった。

だって…

「こんな強い奴、久しぶりだ。」
「僕もだよ。」

久しぶりに楽しめそうなのに、こんな所で引いたら…

つまらない…!

「やっぱ、戦いはこうでなくっちゃな。」
「同感だよ。弱い奴とばかり戦ってたから、つまらなかったんだよ。」
「俺もだ。」

そう言いながら、俺達は次々攻撃を繰り出していく。

ガッ!!

「くっ…!」

先に攻撃を食らったのは、俺だった。

速い…!

雲雀の動きはさっきより速くなっていた。

「さっきまでの勢いはどうしたんだい?君も、あの草食動物達と同じで…弱いね。」

そういって雲雀は不敵に笑った。

ムカつく…!

「調子に…乗るな!!」

ゴッ…!

鈍い音が響く。
しかし、それは雲雀ではなく、地面に当たった音だった。

明らかに雲雀の動きが速くなっていた。

「どうしたんだい?…もう遊びは終わりだよ。」

そう言って雲雀はトンファーを構え直した。


まずい。
雲雀の言ってる事はハッタリじゃねぇ。


手加減していたのだとようやく気付いた俺に雲雀は容赦なく攻撃を仕掛けた。

ヒュンヒュンヒュン…
バキッ
ボキッ
ドゴッ










 
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