オリキャラ×リボーン
□敗北
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闘いが終わって次の日…
現在、午前11時50分
ガラッ
「お前、やっと来たか…って!!何なんだその包帯は!!?」
授業の途中だという事も忘れて驚く先生が指を指す先には…
前日の闘いでボロボロになった蒼がいた。
教室の全員が一斉に蒼の方へ視線を向けた。
それを見た蒼は
チッ
っと舌打ちすると乱暴に座った。
「授業、…やんねぇのかよ。」
という蒼の呟きを聞いた先生は慌てて授業を再開した。
けれどこの教室の全員が蒼の事が気になるようで蒼をちらちら見ていた。
その様子が一番後ろのため、よく分かる。
見られる事が元々嫌いな蒼は立ち上がると
「んだよお前等!さっきっからじろじろ見てんじゃねぇよ!」
と怒鳴った。
その時
緑たなびく〜♪
並盛の〜♪
という聞きなれた歌が誰かの携帯から流れてきた。
「…。俺?」
音元の携帯を持っていたのは蒼だった。
「(誰だよ!?こんな趣味のわりぃ校歌を入れたのは!!しかもいつの間に着信音に登録してんだよ!!?)」
と蒼は思った後、少し考えるそぶりをすると
「あいつか!!」
と言って電話に出た。
「おいお前、何勝手に「遅い。」
蒼の声を遮ったのは電話をかけた主の、雲雀だった。
遮られた事に蒼は苛立って
「んだよお前!勝手に電話してきてんじゃねぇよ!しかもこのだっさい校歌は何だよ!勝手に登録してんじゃねぇよ!」
とかなりイライラしながら言うと
「そんな事どうでもいいよ。今すぐ応接室に来て。」
と興味なさげに雲雀は答えた。
その答え方に完全にキレた蒼は
電話を切った。
そして電源も切った。
「…。だああぁぁ!!!あいつムカつく!!」
といきなり蒼は言うと携帯をカバンの中にブン投げた。
その様子を教室にいる全員が静かに見ていた。
そんな事は気にせず、蒼は
「あ゛〜」だとか「う゛〜」
という唸り声を上げながら、眉間に皺を寄せていた。
その姿にクラスの全員が唖然としている時に
「ねぇ…。そんなに咬み殺されたいの?」
と雲雀が後ろのドアから入って来た。
タッ…タッ…タッ…。
バキッ
ボキッ
ドゴッ
「ぐへっ…!」
ドサッ
そして雲雀は何も言わずに蒼をトンファーでボコボコにして
ズリ…ズリ…ズリ…
何も言わずに蒼を引き摺って行った。
全員は
「……。」
ただ唖然としているだけだった。