可愛い君へ

□可愛い君へ
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『あ゛〜ひま…。』そんな事を言いながら、俺は寮の周りを歩いていた。俺は神代圭一。今年で高二になる。親が口うるせーから寮に来たが、寮は寮でいろいろ行事や規則があってめんどくさい…。今日も一年が寮に来るからって出迎えるのがイヤだからサボり中…。
そんな中、あいつに出会った…。寮の中には一つ大きな桜の木がある。その桜の木は長い間ずっとここで生きているからここで起きたこと今までの先輩…。なんでも知ってるだろう…。その桜の木はなんか落ち着く…。だからそこが俺のサボり場所だ。
『ちっ…。先客かよ…。』そこにはもう、誰かが寝ていた…。
『………。』妖精かと思った…。小さくて可愛い…純粋な可愛い寝顔…。『…女??』俺はそいつを起こさないようにそっと近づいた。
『(近くで見るともっと可愛い…。)』俺は思わずそいつの顔をジッと覗き込んだ。
『っん〜…。』起きた…。
『お前は誰だ??』俺はさかさず質問した。
『ほぇ??』寝ぼけているようだ。可愛い…。俺は思わずキスをしてしまった。『うん…ふ…ふぁ…ん…ふ…』どんどん深くしていった。『ん…ふぁ…………!?………っ!!!』そいつは俺を思いきり突き飛ばした。
『なっ!なっ!!』そのまま走って逃げた。その後を俺は追いかけた。足と体力には自信があり、案の定すぐに捕まえる事が出来た。
『待て!!』俺はすぐに手を掴み、こっちを向かせた。
『……っ!離せ!!』涙目でそんな事言われたら離せるか…と思いながらも
『お前顔に似合わず、口の悪い女だな…。』ため息をもらした。顔は妖精みたいなのにもったいなかった。
『えっ???今、なんて??』可愛く首を傾げた。
『だから顔に似合わず口の悪い女…『俺女じゃないもん』』
『…はぁ!?』真面目に固まった…。こんな妖精みたいな顔したやつが男!?
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