風シリーズ

□何故私を見るんですか
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「よろしいですかお姉様。まず中国語を理解するには漢字の意味を理解する必要があります」


どういった場の流れなのか結局彼女の課題を全員でやる事に。ですが手伝うのはダメ、と私が言うと何処から出てきたのか嵐の守護者がホワイトボードに中国語を書き出す。そして長い説明を始めた。彼女と弟は声を揃えて言った。


「『出た、理論指導』」

「漢字には一つずつ意味があります。まずこの"人"と言う漢字、これは人と人とが支えあって…」

『それ、金〇先生が言ってたよ』

「僕にはどうしても大きい奴が小さい奴に支えさせてる様にしか見えないんだよね。目がおかしいのかな」

『安心しなよ。私もだから』

「見ようによっては"良いではないか良いではないか""いけませんお殿様!"って感じで押し倒している様に見えなくもない」

『あぁ確かに。つまり"人"と言う漢字はそう言う意味があると言う事でいいのかねヒバリくん』

「いいと思うよ。ねぇそれよりも刹那に聞きたい事があるんだけど」

『なに?金以外の事なら何でも聞くよ』

「処女って喜ばれるのに童貞は何で気持ち悪がられるの?」

『知りたい?』

「かなり」

『一度も侵入を許していない砦は素晴らしいけど、砦への侵入に一度も成功していない兵士は頼りないからよ』

「凄い説得力あるね」

『んで、ヒバリは砦への侵入に成功していない兵士なの?』

「…ノーコメントで…」


確かに…確かに説得力はありますけれどそこで全員揃って私を見るのはやめて頂けますか?


「…何か…」

『風さんは?』

「聞きますか!?それを普通私に聞きますか!?あると言ったらどうするつもりなんですか!?」

『ん?その時は全裸で縛りつけて風さんの頭でも踏みつけながら"もうイカせて下さい刹那様"って泣きながらお願いする風さんに足の裏舐めさせるだけ』

「…ッ、ノーコメントで…」


何 を す る つ も り で す か !!
いえ、彼女になら浮気以外なら何をされても構わないですが何故そんな奴隷的な…今知りました。どうやら私の愛しい恋人はSな様です。


『輪ゴムのおまけつきだよ』

「…想像だけで泣きたくなってきました」


何故こんな話に?課題はどうなったのですか課題は。いえ、今は課題はどうでもいいです。それよりも気になる事があるので。


「それで刹那さんは?」

『なにが?』

「砦への侵入は勿論一度も許してはいませんよね?」

『え"ッ…』


にっこりと笑って尋ねたら目を逸らされました。ほう、そうですか…これはかなり大問題ですね。


「刹那さん?」

『いやいやいや。それを私に聞きますか風さん。もし貫通してますなんて言ったらどうします?』

「そうですね…死ぬまで監禁して犯し続けます。二度と日の光は見れないと思って頂いてよろしいですよ」

『怖いよ!!ドSってレベルじゃないよ!!』

「では今後一切私以外の侵入は許さぬ様に」

『許さぬも何も風さんまだ一度も私に侵入していないけど…』

「それは由々しき事態ですね。今から侵入しましょうか?」

『風さんやっぱえっちになったよね』

「…私も男ですから…」

『さっきも言ってたねそれ』

「でもよ、風って凄そうだよな」

「なにがですか?」

「ん?指技とか?」

「「「「…………」」」」

『加〇鷹もびっくり!!みたいな?』

「そうそう!!んな感じっす、中国の長い歴史は伊達じゃないみたいな?つーか姉さん知ってるんすか〇藤鷹を」

『知ってるも何もツナのベッドの下にあるのをこの間見たからね』

「なにガサ入れしてんだよ姉さん!!!」

『実はこの間ビアンキと見たんだよね』

「んなッ…姉貴と…!?」

『いやぁ〜、凄かった』


…なんなのでしょうかこの盛り上がり様は…最近の女の子はこんなに性に奔放なんですか…?


「ねぇ山本武。きみ、こんにゃくとか野菜とか使ったりする?」

「使うか?どう考えたって使わねぇって」

『まさかヒバリ使ってるの?』

「刹那だって野菜くらい使うでしょ?」

『使わないよ。だってしないもん』

「こんにゃく使って後はどうすんだよ…つーかお姉様の前でんな事言うな!!」

『問題無い。隼人もこんにゃく派なの?ツナは…いや聞くのやめておく』

「つーかみんなにも聞くなよ!!」

「あの…」

『ん?風さんは?』

「こんにゃくとか野菜とかって食べる以外に用途がないと思うんですが…一体何に使うと?」

『何って…男が一人で性欲を解消する為に…』

「…え?」

『風さんもするよね?』

「え"っ…、」

『ちなみに聞くけど右手派?左手派?』

「いやあの…」

「つーか彼氏にんな事聞くなこのバカ姉!!!」


でも、と彼女の弟がちらり、私を見ると全員一斉に私を見た。私を見る彼等のその目の輝きと言ったらもう…とりあえず…










何故私を見るんですか
(右手です、とは絶対に言えません…)



少し言い方がダイレクト過ぎませんか?特に刹那さん、もっとオブラートに包んで…そう嗜めればオブラートって何かいやらしくない?とまたも始まった下ネタ談義。




(刹那さん、課題は?)
(風さんは右手なの左手なの?)
(…黙秘します)
(まぁ右手なのか左手なのかは見れば解るんだけどね)
(((((え?)))))
(つー訳で見せろ!!)
(ちょッ…!!ズボンに手を掛けないで下さいッ)
(姉さん…立派な痴女だよ…)
.
 

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