捧げもの

□10年後の未来
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〓日本〓


「何だ、あのボケガエルも一緒だったのか」


並盛にあるボンゴレの地下アジトでリボーンと再会したツナと獄寺。


「そうなんだけど…時空の流れの中って言うのかな…そこではぐれちゃって…」

「あの野郎、10代目にいらぬ心配させやがって…!!」


途中で行方の解らなくなったケロロを心配するツナ。
獄寺はダイナマイトをその手に握り、今度会ったらケツ爆竹の刑だと、何とも物騒な言葉を吐いた。


「落ち着け獄寺。あいつの事だ、そのうちここまで来るだろ」

「でもさ、もし俺達と違う場所にいたら…」

「ま、あいつの事は後だな。お前等、山本と三人で外にいるミルフィオーレの連中を倒して来い。全員倒すまで中には入れねぇからな」

「リボーン鬼すぎるぅぅぅ!!!」














〓メローネ基地〓


《正チャン、見て見て》

「ぎゃあっ!!!」


メローネ基地の自室にてパソコンでエロゲーをしていた入江正一。
突然、画面いっぱいに白蘭の顔がドアップで映し出される。
驚いた入江は叫び声を上げると椅子ごと後ろへと倒れた。


「びゃ、白蘭サン!いきなり何ですか。今いい所だったのにっ…

《正チャン、いい加減二次元の女の子に恋するのやめなよ。三次元で恋しようよ》

二次元は裏切りませんから。それより何か…」

《あ、そうそう!!僕ね、さっき中庭でUMA捕まえたの!!》

「ツチノコですか?」

《もう三年前に見つかってるじゃん。見てよ、コレ!!》


ババーン!!と口で効果音を出しながら、先程捕獲した緑色の物体Xを自慢気に見せる。


「…何ですか、ソレ」


入江がそう尋ねると、緑色の物体はモソモソと動き出す。


《あり…ツナ殿ォ…?》


寝ぼけているのだろうか。
ようやく目を覚ました緑色の物体は、白蘭を見ると入江もよく知っている人物の名前を口にした。


《ツナど……………どちら様でありましたっけ?》

「白蘭サン!!ソレ、ボンゴレ10代目の名前を知っていますよ!!」


椅子から立ち上がり、画面の中の白蘭に大きな声で言う。


《正チャン、また後で連絡入れるよ》


このUMAとボンゴレの関係についての連絡をね、白蘭はそう言うと一方的に通信を切る。


「お腹痛い…」


過去からの予期せぬ来客に、入江の腹痛が始まったのは言う間でもない。




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