マフィアと忍者と

□面接
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「お、ようやく来たな骸。刹那も遅かったな」

『ごめんごめん。骸と話すのが楽しすぎて忘れてたの』


むくろ!?何で呼び捨て!!?
そんな奴名前で呼ぶ事ないから。ナッポーで十分だから。
そして六道 骸。僕の刹那と肩を並べて立つな。


『恭弥まだそのままだったの?』

「刹那じゃないと解けないでしょ」

『え?自力で解くのが無理なだけで誰かにやってもらえば簡単に解けるよ?』

「そういう事はもっと早く教えてよ」


早く縄解いてよ、と言えばしょうがないなぁって言いながら解いてくれた。
自由になった手で刹那の頬に触れる。


「心配した」

『何で?』

「なかなか戻って来ないし、愛想尽かされたかと思ったよ」

『たった30分で?』

30分あれば刹那に色々出来るでしょ?あ、ごめん今の無し。もう一回やり直し」


刹那がにっこりと可愛く笑った。


僕、死亡フラグ成立。














〓5分後〓


「骸も来たし、刹那のファミリー入隊面接を再開するぞ。ちなみにそこで倒れてるヒバリには関わるなよ、無視しろ」


そんな殺生な。けれどいい具合の出血で体が動かないのもまた真実。
いくら照れてるからってここまでやらなくてもいいのに。もっとデレを見せて欲しい。でもそんな刹那も好き、いやもう愛してる。


「何か言ってますけど」

『おかしいな。ちゃんと息の根止めたはずなんだけど』

「ごめんなさい。本当ごめんなさい」


あぁ刹那が怖い。恐怖で死ねそう。それでも刹那が好きすぎてそれだけで死にそう。
うん、でも好きなオンナに殺されるのも悪くない。出来たら刹那との情事後に復上死がいい。


『いっそ本当の死を迎えようか?』

「その前に刹那を相手に脱・童貞…あッ待って!!洗濯バサミはやめて!!」

『恭弥くん、もう連載終了まで喋るな。イイ男が台無し』

「僕が喋らなくなる事で連載がこの回で終了するけどいいの?」

『………さ、面接しようか』

「逃避しちゃったよ」


初めて刹那に勝てた気がする。そんな事はどうでもいいとして…とりあえず刹那の隣に座る。刹那の右隣には六道、これは一体どういう事?


「ちょっと六道、何刹那の隣に座ってるの?」

「刹那からの許可がおりているので問題ありませんよ」

「大アリだよ。隠れて手とか握るつもりでΣ痛い痛い痛いッ、刹那お願いだから脇腹を抓らないでッ」

『恭弥じゃあるまいし、紳士な骸はそんな事しないよ』


そんなバカな…六道が紳士?クフクハと笑う六道が紳士?有り得ないんだけど。絶対握るよ。




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