マフィアと忍者と

□面接
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「実は刹那をツナのファミリーに入れようと思ってな。面接だ」

「んなーーッ!!やっぱりお前そのつもりだったの!?」


入社試験みたいだね。つまり面接官は僕達って事?3人足りないけど。


「その前に了平はボクシングの遠征試合で欠席、アホ牛はうぜぇから最初から呼んでねぇ。骸はどうした?」

「何で僕に聞くの?僕に聞かれても困るんだけど」


別に来なくていいよ六道なんて。刹那を見せたくないし。それに今頃燃えるゴミとして回収されてるはずだよ。


「ま、いいか。んじゃ刹那に質問のある奴、どんどん聞いていいぞ」

『私の意志は?』

「ねぇぞ。強制だからな。じゃ、まずは軽く自己紹介しろ」

『えー……うちは刹那16歳、誕生日は7月23日、血液型はAB型、身長156センチ、体重………「43キロでしょ?」Σ何で恭弥が知ってんの!?…好きなものは特になし、嫌いなものは納豆、甘いもの、これくらい?』

「刹那、16歳だったの?」

『え、言わなかったっけ?』

「初めて知ったよ。(好きなものに僕の名前がないのは納得いかないんだけど)

『何か言った?』

「いえ、何も」


刹那と暮らし始めて2週間、刹那の性格はよく解ってるつもり。
ここで好きなものは僕でしょ?とか言ったりすると鉄拳制裁。100メートル飛ばされるからね。
何か完全に刹那の尻に敷かれてる感じだけどそれもまたいい。
僕はベッドの上で刹那を組み敷ければそれでいいよ。快感に歪む刹那の顔を上から見下ろしたい。


「ヒバリさん…」

「何?」

「鼻血出てますけど…」


またかよ!!もう僕どんだけ鼻血出せば気が済むの?見なよ草食動物達の僕を見る目を。変質者を見る目だよコレ。


「血の気が多いから鼻血でバランスを保ってるんだよ」

『嘘つけ。またよからぬ事を考えてたんでしょ性少年


僕の鼻血を拭きながら刹那は言った。
血の染みってなかなか取れないんだからいい加減にしてよねー、と。夫婦みたい。夫婦の会話だよ。


「夫婦ってか親子の会話だな」

「言うな赤ん坊。僕の夢を壊してくれるな」

『バカ言ってないで早く脱げ!!水で洗ってくるから』


脱げだなんて…そんな急かさないでよ。こういうのは秘め事でしょ?


『何やってるの?早く脱いでよ』

「え?刹那が脱がしてくれるんじゃないの?…あぁそうか、仕方ないね君は」

『何で私の服を脱がそうとしてるの?ねぇ何で?そうか、恭弥の気持ちはよ〜く解った』

「NOoooooooッ!!!!」


また縛られた。




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