赤い花

□愛人と呼ばないで
1ページ/4ページ



前回、理不尽にも自宅からつまみ出された私、刹那(21)しかも他人にですよ!?アイツ等、今度地獄見せてやるからな…!!と、鼻息を荒くして歩いていたら、いつの間にかボンゴレ病院に到着。だがしかし、ここで私は敵と戦っていた。今日の宿にありつく為にも絶対に勝たねばならぬ戦いだ。

「ダメだ。スパイはこの病院に入れる訳にはいかねぇ」


敵はタコ頭の異名を持つ獄寺隼人。階級はボンゴレ病院研修医。コイツを倒さねば野宿決定だ。


『だからスパイじゃないって容疑は晴れてるでしょーが!!』

「10代目が認めても俺は認めねぇ」

『まさかの反逆…お前なんて反逆罪で召されろ、研修医!!』

「研修医じゃねぇって言ってんだろうがァァァ!!!」


ダメね、コイツ。話が全く通じない。違う奴呼べよ、つーか雲雀先生呼べよ!!


『じゃあさ、病院には入らないから雲雀先生呼んでよ』

「それが人にものを頼む態度か?」


コノヤロー、ああ言えばこう言う、こう言えばああ言う…しんちゃんか!!


「何やってんだ獄寺、回診の時間じゃねぇのか?」


タコ頭と睨み合っていたら、爽やかな先生が登場した。


「お?誰かの見舞いに来たのか?そんなトコに突っ立ってないで中に入れよ」


この先生いい人!!


「うっせぇ野球バカ!!コイツはミルフィオーレのスパイなんだよ!!ボンゴレの治安を守る為にも中に入れる訳にはいかねぇんだ!!」


治安って何処の居住区ですか。


「スパイって…あぁ!白蘭の愛人ってこの娘の事か!!」

『白蘭の愛人?』


・・・・・・


『はぁぁぁぁぁっ!?』

「ミルフィオーレのスパイ=白蘭の愛人だろ?」

『何だその連想ゲーム…』


白蘭先生の愛人か…うん、絶対なりたくねぇ。


『スパイじゃないし、愛人でもないです。ただの医者と患者です』

「何だ、そうなのな」


何か納得された。こういうさ、人を疑わない人っていいよね。とりあえずその爽やかな笑顔が眩しいです、野球バカ先生!!(名前知らないんだもん)


「俺、山本 武っつーんだ、よろしくな!」

「よろしくすんな!!」

『あ、刹那です』

「んで、刹那は何しに来たんだ?」




次へ  

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ