赤い花
□取り調べ
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「テメェ!!さっさと吐きやがれ!!」
『ひぃぃぃっ!!』
私は何故か白蘭先生との関係を疑われて、ボンゴレ病院の院長室で取り調べを受けている。当てられたライトが眩しい…!!そして私にライトを当てる目の前の人の髪型は、何だかタコみたいだ。よし、コイツはタコ頭と名付けよう。
「聞いてんのか!!?」
『すいません聞いてます!!何もないです!!ただの医者と患者ですぅぅ!!』
「嘘ついてんじゃねぇぞ、コラ」
『嘘じゃないです!!真実ですぅぅ!!』
「いい加減認めたらどうだ、ネタは上がってんだよ!!」
『えんがわでお願いします』
潔いボケだ。この状況でボケをかませるのは世界広しといえど私一人くらいなもんだろう。
「えんがわ?」
「隼人、その子悪い子じゃないみたいだ。解放してあげなよ」
「ヒバリテメェ…!!何偉そうにしてやがる!!」
「ワォ、研修医の分際で先輩医師に逆らうつもり?」
「そりゃ去年までの話だろうがァァァ!!」
何だか解らないけど、凶暴ドクター…もとい雲雀先生が助けてくれた。この人、雲雀って言うんだ…
「大体悪い奴じゃないって根拠は何だ!?」
「聞きたいかい?」
「あぁ、物凄ぇ気になる」
「その子、絶対ハンバーグも好きだよ。僕の超直感がそう言ってる」
「解らねぇ…お前とは長い付き合いだが本当にお前は意味が解らねぇ…」
『何だか知らないけど、ハンバーグとえんがわの寿司さえあれば他のおかずは滅びてもいいです』
「ホラね、ハンバーグとえんがわが好きな奴に悪人はいないって決まってるんだ」
「何がホラねだァァァ!!ますます意味の解らねぇ事を言ってんじゃねェェェ!!」
「うるさいな…殴り殺…じゃなかった、咬み殺すよ」
タコ頭…突っ込み大変そうだな。多分、ちょっとしたボケにも突っ込まずにいられないタイプだ。
『揉めてるみたいだし、とりあえず帰っていっスか?』
「あぁ、さっさと帰りやがれ!!寄り道すんなよ!!」
『んじゃ、ど疲れさ〜ん☆』
「ど疲れさ〜ん☆…ってちょっと待てェェェッッ!!!」
阻止された。
『ヤダヤダ!!早く帰らなきゃ銀さん始まっちゃうよー!!』
「まだ午前中だろうがァァァ!!!」
大分頑張るね、このタコ頭。
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