*。・あまつき 書庫・。*

□新たな自分
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あまり待たせるのも気分が悪いし、そろそろ行かなくては…


『オッケー♪』


わざと顔だけ戸から出した。

篠ノ女は読んでいた本をパタンと閉じ、腰を上げた。


『…どうかな?』


「あぁ、いいんじゃね?(ホントはものすごく可愛い…が、言ったら殺される、よな。)」


質素な感想だ。

まぁ、私にはそれ位が丁度良い。


『ども』


さっき説明した生地に帯は濃い紺色、それを留める紐は明るい水色だ。全体的に青系にまとめられた。

そしてさっき篠ノ女から借りていた白い羽織には腕を通さず肩に羽織った。


ちなみに平八さんの方の着物には帯が赤、留める紐はオレンジ色の物を準備した。

まぁ、着ることはないだろうけど…一応、鞄の中に入れておく。この時代、用心しておかないと何が起こるか分からない。


「…これやるよ」




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