*。・あまつき 書庫・。*

□新たな自分
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3時間の時間を費やし…ついに完成した!


『上出来!』


我ながら良い出来だと思う。


着物の下に着る肌じゅばんやすそした、肌着など、着物に必要な物は一通り作っておいた。

着物に鞄じゃおかしいのでささっと鞄を包む物も作っておいた。これに包めば一見大きい巾着のように見えるだろう。


思いの外、時間が余ったので篠ノ女が平八さんからパクってきたほうも一応着物に仕上げておいた。平八さんの無念も報いてあげたって訳。

パクられ損じゃあまりにかわいそうだからね…。



「おっ、出来たのか?」

『あぁ!』


すっかり羽織ったままだった篠ノ女の羽織を脱いで、出来立ての着物を羽織ってみた。


「おぉ…俺は外に出てるから着替えてみろよ」


『ありがと!』


素直に外に出た篠ノ女の顔は優しく笑っていた…と思う。


着物の着方はもうあいまいだったが、歴史の教科書でちょこっと見たことがあったのでそれを思い出しながら着た。

後ろにおろされた髪の毛も持っていたゴムで無造作に縛ってみた。


試しに鏡で見てみると、男に…見えなくもない。

でも、やはり女にも見える。俗に言う女顔≠ニ言った感じだ。




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