*。・あまつき 書庫・。*
□無≠フ役目
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『ここ…は?』
今日ここまで来るのにいた空間…梵天の結界の中だろうか?
でも、なぜ?なんのために?
『梵天、出てきたらどうしてやろうか?フフフッ…』
こんなことになったのも元を言えば全てアイツの確認不足の所為だ。
元々の原因は夜行だけど…。
何を言ってやろうか、どんな仕打ちにあわせてやろうか、などと考えていたら乾いた笑いが込み上げてきた。
不気味な笑いだ。決して楽しい笑いではない。
「目の前に居るじゃないか」
見上げてみれば、確かに梵天の姿があった。
これは夢?現実??いや、多分夢だ。
それよりも…
『よくも私を置いてきぼりにしたわねっ!』
頭にきた私は、その辺に転がっていた小さな(といっても数センチ位の)石ころを梵天に向かって投げた。
本当は岩でも投げてやろうかと思ったが、私の握力ではそこまで届かないと思い、やめておいた。
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