詩
□詩(痛)
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私はいつのまにか前を向けずになっていました
必死で前を進んでいるかのように見せて、自分でもそう思い込んで
気付いたら丸く繋がった道をただぐるぐる ぐるぐる何周もまわっていました
そうしていよいよ両足で踏ん張るどころか 立ち上がることすらできなくなっていました
やらない ではなくて もっと漠然とした感覚で
できない と感じて
目をつむって走ってはぶつかり、走るための休憩だと止まり、焦ってはこけて、繰り返し繰り返し抜け出せないまま
とうとう抜け出さなくてもいいと思うようになっていました
自分が何をしたいか
自分が何をすべきか
考えようとしてもすぐ脇道に逸れて考えれなかったのは本当です
…見付けられなくて途方にくれて考えることを諦めてしまったのも本当です
でも それでも見付けようと焦がれて仕方がなかったのも本当です
逃げるって何だろう
怠けるって何だろう
行動は常に2種類もある
"休む"ことは
現実から怖さから逃げることであり
次へ進むための力を蓄えることでもある
でも結局行動には2種類しかなくて
ようは自分にとって良か悪かで
しかもその線を決めるのは自分で
自分にしか分からないのに分かるはずないのに
他人の境界線も分かったつもりになる
そうして傷を負って痛手を負わせて
そんな状況を一歩離れたように見ては落ち込む
終わりのない
ブラックリンク 悪連鎖