過去の拍手

□そうだ、海へ行こう
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「あーつーいーですー」

「煩いよ骸、余計暑くなるから喋らないでくれる」


7月


夏真っ只中(?)


骸のせいでクーラーが壊れた





昨日、骸が


『恭弥!!これ、着てみてください!!!』

と、僕に差し出した紙袋

中身を見てみると

『………何コレ』

『クッフフ!!メイド服ですよ!!メ・イ・ド服!!!!』


『死ね』


そしてやはり戦闘になった僕達は

応接室を半壊にし、今は骸の幻覚で書類を整理することが出来ている


…けど


「恭弥〜」


「あーもう!!ちょっとは静かに出来ないの!?」


暑さに苛立ちは増すばかりで


ダンッ!


僕は音を立てて、持っていた風紀委員専用万年筆を机に叩きつけた


「……クハー……あっ!!!」


僕が怒った矢先に

何を大声を出すことがあるのか、と

「………………どうしたの、骸」

一応クーラーを壊した張本人(責任なんて僕にはないよ)に聞くと

「海行きましょう!!海!!!」

突拍子も無いことを言い出した骸

「やだよ、海なんて」

唯、弱い草食動物が群れを成して水浴びをしに行っているだけだろう?

僕に一体何のメリットがあるわけ

「クフフフフフ…」

何時もより深みを増した笑に


じりっ…


と、本能的に後退りする僕

「クフッ…プライベートビーチですよ!!」

……プライベートビーチ?

君、そんなにお金あったの?

「何の冗談?僕がこのまま出掛けたらその間に風紀が乱れるよ、だからパス」



僕はその時






ニヤニヤと笑う骸に気が付かなかったんだ


.
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