第一章
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知らないのに
知らない筈なのに、
無性に、泣きたくなった。
□■□01□■□
――――……ここは、
「っ、」
なんともなしに瞼をあげると、いきなり眩しい光の塊が視界に入り、俺は思わず瞼を降ろしてしまった。
「……………。」
じくじく。
なんか表現しづらい痛みを目を押さえる事でなんとかやり過ごし、今度は直視しないよう、掌で光を遮りつつゆっくり瞼をあげた。
「………ここ、は?」
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