2PM

□ランデブー
1ページ/1ページ


最近、急にかっこよくなった気がする。


彼女としてはうれしいことなんだけど、
なんとなく、
複雑な気持ちにもなったりして。



わたしの部屋のベッドでゴロゴロしている姿は、別にかっこよくないけど。



ウヨンは急に起き上がって、
真面目な顔をしてわたしを見た。






「あのさ名無しさん、ドラマでさ」



「なに?」





「キスシーンあるんだって」






「ああ、なんか聞いたよ」








「誰から?」





「チャンソン」





「あいつ、口軽すぎ」





「わたしが気にしてるって思った?」





「少し」








「別に気にしないよ」














ほんとのこと言うと、少し気になってた。



アイドルだし、
ドラマだって出るのだって当たり前だし、
キスシーンだってないとは限らないし、
それは十分わかってるのに、


なんか、悔しい。





ウヨンはちょっと寂しそうな顔をして俯いている。




「なんか、ごめん」




「別にウヨン悪くないじゃん」




「でも、嫌でしょ」




「だから、別に気にしてないって」




「だって、嫌だよ、名無しさんがドラマとかでキスするの」




「え・・?」




「前に名無しさんがさ、あったでしょ?なんかの番組で、そうゆう感じの」



「ああ、別にキスなんてしてないけど」





「でも、嫌だったんだ、なんか・・僕の名無しさんなのに、とか思って・・」



ウヨンはいたって真面目な顔で言うから、
わたしのほうが恥ずかしくなってしまった。


そんなとこが、好きなのかも知れない。
素直で、そんなに器用にこなせないけど、
真っ直ぐで。



なんだか、さっきまでのもやもやとした感じが馬鹿馬鹿しく思えた。










「だからさ、名無しさん、キスしない?」










わたしが返事をするかしないかの瞬間、
唇を塞がれた。













-----------------------
軽い時事ネタです。(古)
2作連続ウヨンで、
今週はウヨンウィークです(笑)
拍手ありがとうございました!
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ