2PM
□all day long
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最初から無理じゃないかって思ってたよ。
住む世界が違いすぎるって言葉、こんな時に使うんだってわかった。
好きなだけじゃ、越えられない壁もあるって思ったの。
あなたが、
好きだから、
つらい思いはさせないからって、その言葉を信じてきたよ?
ずっとあなただけだった。
どれだけ強く抱きしめられても、不安なの。
あなたが輝いてる姿を見ると、わたしだけ、取り残されたみたい。
わたしの存在なんて必要ないみたいで、胸が苦しくなる。
あなたがみんなに愛されてることは、わたしもうれしいことだけど、
ひとりじめしたいなんて、やっぱりわがままなのかな。
胸が張り裂けそうになる。
あなたの笑顔に、あなたの声
あんなに近くにいたあなたが嘘みたいに思える。
「もう、やめよう?」
「名無しさん?」
「わたし、自信ないよ。不安で、どうしたらいいのか、わからなくなる」
「僕がいるよ?大丈夫だよ」
「こうやって会えるときはうれしいよ?愛してるって思うし、ずっとそばにいたいって思うけど、」
「僕のほうこそ、不安なんだ。いつも考えてる。どこかで俺の声聴いてくれてないかなって、いつも探してる」
「でも」
「もう、こんなに、好きって思えたのが初めてなんだ。絶対離したくない」
力強く抱きしめられた。
体温と腕の力と全部を感じる。
「ほんとに、ずっと考えてるよ?考え過ぎて、生放送で歌詞間違うくらい。気持ち悪いと思われても仕方ないよな、メンバーにも言われるもん」
「ほんとに…?」
「ほんと。ちゃんと僕の顔見て?」
体を離して、しっかりと向かい合う。
「なるべく会える時間作れるようにするよ、じゃないと僕がつらいから。」
「わたしのわがままじゃ、ない?」
「わがままじゃないよ、僕も一緒」
こぼれた涙は頬をつたう前に、優しい指先で拭われた。
誰も知らない恋だけど、お互いがこんなにも求めあってることは、2人だけが知っている。
止まることのない時計の針
ずっとわたしたちの愛は進んでる。
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