2PM

□twilight
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夜中に急に目が覚めた。
時計を見ると午前2時近く、
耳元に転がるイヤホンからは、大音量の歌が流れていた。

そのまま寝ちゃったんだ。

大きくあくびをして、軽く伸びをする。
こんな時間の割には、目覚めは悪くない。

隣を見ると、身体を動かして布団を被り治しているウヨンがいた。


「ウヨン?なんでいるの?」
「うーん?ちょっと時間あったから来た」
「今来たの?」
「うん、名無しさんの布団あったかい、外すごい寒くてさ」

たしかに、確認するようにウヨンの腕に触れてみたら冷たい。
わたしの手の温度との違いが相当ありそうだった。

「なんか、いいね」
「なにが?」
「ほら、なんていうの、添い寝とか、良くない?」
「ウヨンやらしいー」
「べつにやらしくないでしょ」
「そう?」

ウヨンに背を向けるように寝返りをうつと、うしろから抱きしめられた。


「あたし、抱きまくらじゃないからね」
「知ってるー」

「仕事、おつかれさま」
「ありがと」
「見たよ、かっこよかった」
「ほんとに?」
「ジュンスがね」
「僕じゃないんだ」
「ま、ウヨンもよかったよ」
「なんかおまけみたいでやだ」
「嘘だよ、一番好き」

さっきまで返ってきた返事が来なくて、気になって振り向いたら、恥ずかしそうな顔したウヨンがいた。

「ウヨン照れてる?」
「ふつう照れるでしょ」
「じゃあキスして?」
「え?」
「いいから、ほらー」
「名無しさん意味わかんないって」
そんな文句を言ってたけど、結局おでこにキスして、ウヨンは真っ赤になってた。

夜は長くて、短い。
朝が来る前に、馬鹿みたいにくっついて、たくさん愛し合おう。













 

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