02/07の日記

22:19
シバ編【後日談】
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と言ったけども、シバは出てこないという

(笑)







ども。こんばんは!







では、主役が出てこない後日談を書きまーす(笑)

よろしくどーぞ(笑)


〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜


「ただいま」
「おかえりー」
「おかえり。お邪魔してるよ」
「ミザ兄、ピッピ?」


帰宅するといつもの声とは別に、今はいないはずの声が聞こえ、若干不服そうな声でその人物の名前を呼んだ


「あれ?機嫌悪い?」
「今悪くなった。何でいるの?」
「辛辣だな。時間が出来たから遊びに来たんだけど?」
「忙しいんじゃなかった?」
「ああ、なるほど」
「だからキカだけ親父に呼ばれたのか」


察しがいいミザとピッピは、その僅かな言葉だけで状況を理解し、苦笑いを浮かべた


「キカ、お疲れ。話聞こうか?」
「ちなみに暇だったわけじゃないから。まあ、今回はシバを手伝う気もなかったけど」
「俺にとばっちりがきたんだけど?」
「あー、それは違うな。親父は、はじめからシバに担当させて、キカに手伝わせるって決めてたみたいだし」


ミザの言葉で、自分が予想していた通りだった事が確定し、もう1つ予想を立てている事を聞く事にした


「ミザ兄は桜に会いに行ったでしょ?」
「バレたか。行ったな」
「それと、ピッピも。行ったでしょ」
「ご名答。行ったよ」
「やっぱり」
「ピッピも行ったんだ?担当の時?」
「そうだね。ミザ達の時に既に通ってる依頼だから、当然俺のとこにも資料は来てて気になったから」


こちらの予想も大当たりだったらしく、シバが帰り際に言っていた、桜が出会っていた家族とは、ミザとピッピの事だった


「そこで桜に会ったからこそ、この依頼の手伝いはキカにしか無理だな。って思ったんだよ」
「どういうところが?」
「俺やミザがもし手伝う事になってたとしたら、シバの我が儘を通させなかった」
「あ・・・」
「キカは聞こえたんだろ?シバの葛藤が。キカは優しいからな」
「はい。出たよ、兄バカ」
「可愛い弟たちがいるのが羨ましいんだろ!?僻むな僻むな」
「そこまでいくと逆に凄いな」


二人の言葉に、本当ならシバの行動を無理矢理止めさせてでも、依頼遂行を最優先にさせるべき事をわかっていた上で、自由にさせた事を間違いだったのか悩み俯くと、優しい手つきで頭を撫でられ、顔を上げた


「間違ってないよ。キカの行動は」
「ミザ兄」
「親父がシバの行動を許した上に、しっかりキカを呼び出して手伝わせてる時点で、二人とも神の気まぐれに巻き込まれただけだから」
「そうそう。まあ俺もそれに便乗してキカに押し付けた感あるけど」
「依頼主だけじゃなく、桜にも手を差し伸べられたのは、間違いなくシバとキカだったからだ」
「そっか」


ミザにハッキリと肯定された事で安心すると、ふとミザが真剣な表情になった


「しかも一番悪いのは親父だろ。今回は気まぐれが過ぎた」
「ホントそれ。しかも一番人の心に揺れるシバに担当させる辺り、他の思惑もありそうだけど」
「そこなんだよな。極めつけに声以外も聞こえるキカまで巻き込んでるあたりが、怪しすぎるんだよな」
「何?キナ臭い感じ?」
「うーん。今はまだ何とも」
「ちょっと注意しておくべきかもね」
「とりあえず、今はこの話はここだけの秘密だな」
「イワちゃんには?」
「イワはなー、言うにしても今じゃないな」
「俺もイワに伝えるのは今じゃないと思う」
「わかった」


察しの良い家族が集まっている事によって、新たな問題が浮上し出したが、一旦それぞれが持ち帰る事にする



「しっかし、人の心っていうのは面倒だな」
「それを家族全員に、それぞれバラバラな種類のもの持たせてるから、尚更面倒なんだよ」
「まったくだ」
「さてと、じゃあそろそろシバの様子でも見に行こうかな」
「ああ。じゃあまた」
「キカ。今度シバに何かお礼させるよ」
「はいはい」
「お邪魔しました」


そう言うと、ピッピは帰っていったのだった






「さてと、じゃあお兄ちゃんが愚痴を聞いてやろう」
「別にないけど・・・」
「前の事もあるから、本当はシバと二人で行動させたくなかったんだけどな」
「・・・」
「あの時も、ミザ兄ならどうしてた?」
「キカと同じ事をしてたよ?結果的には」
「そこに至るまでの行動が違ったって事?」
「あれは、家族のどのメンバーが行ってたとしても、全員違う行動をとって結果的に同じ事をしてたよ。正解なんてなかった」
「そっか」
「好きに動けば良い。キカとイワが間違った事しそうになったら、俺が絶対止めに行くから。てか、そもそもうちの弟たちは良い子だから何の心配もしてないし」
「それは流石に、兄バカって言われるよ」
「自負してるから、問題ない」
「ハハハ」



いとも簡単に言ってのけるミザに、悩む事さえばからしくなり、自然と笑顔が溢れたのだった







〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜・〜





ではでは、またね!

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